グッチャネってなんだ? 「女の股ぐら泉に男のマラボウを入れてソクソクすることだっ」

小説・エッセイ

更新日:2012/3/5

粘膜人間

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : KADOKAWA
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:飴村行 価格:540円

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目を疑う一節に出会いました。

本作の舞台は昭和、戦中。怪物のような小学生に弱った兄たちが、村のはずれに住む河童三兄弟に弟の殺害計画を持ち込むのですが、その報酬として、河童は村の女と気がすむまでグッチャネをしたいと言うのです。グッチャネの意味を聞かれた河童は元気に答えます。

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「女の股ぐら泉に男のマラボウを入れてソクソクすることだっ」

なんだこの文章は? 股ぐら泉ってなんだ? ソクソクするってなんだ? 造語の説明にさらに造語が並んでいるのに、瞬間、ありありと想像できる緑色の河童の陰茎がソクソクする様はなんだ?

この後の展開では、巨大小学生と河童とのなまなしい殺し合いや、非国民清美のえぐい拷問などがあるのだけど、どれも「ソクソクすることだっ」という説明と同じくらい、端的に暴力的に光景が浮かぶ表現で、なまなましくってぞっとします。(褒めてます!)

読み始めるとやめられないので、iPhoneでさくっととりだせるのは便利です。

画面を下にドラッグで、ツールバーがでてきます。文字拡大、縦書き横書きなどが選べますが、栞機能がないのが残念

早速機能を活用しようと、文字を最大に、画面を横にして横書きにしてみました。読み辛いですね。しかし登場人物の会話が小気味良いです

処刑される幻覚を見せる薬を飲まされ、串刺しになる夢を見る清美。夢の中のできごとなので設定はぼんやり、しかし描写はリアルにの対比がこわい

河童VS巨大小学生のアクションシーン。キテレツな登場人物にごく自然に馴染めてしまうのも不思議です