日本はどうなる? 北欧の成功モデル国家から考える、日本の行く末
更新日:2011/9/12
① 2%(28%)
② 4%(47.9%)
③ 22%(1.23%)
④ 47%(11.3%)
さて、この数字はなんでしょうか?
答えは、スウェーデンの
① 専業主婦率
② 65歳以上の老夫婦の子供との同居率
③ 男性の育児休暇取得率
④ 国会議員の女性の割合
ちなみに( )内のデータは日本のデータです。
このタイトルを見たときに、日本でもニュースに取り上げられるように本書のテーマは福祉大国スウェーデンについて語られているのだろうと思っていましたが、それは安易な考えでした。
もちろん手厚い社会保障、老後の生活が安心できる国の仕組みなども書かれているのですが、本書は全体を通じて、『スウェーデン人の本質』が軸となっていて、この視点から社会保障、働き方、若年層失業率の問題などが記述されています。
スウェーデン人の国民性は清潔、能率的、決まりを守り、勤勉、横並び意識が強く、上下関係に敏感、内気でシャイなど日本人に非常に似ていると言われていて、理想国家として目指すべきだと言われる由縁なのかもしれません。
しかし、著者は『スウェーデン人の本質』の視点で日本人と相違する「自立した強い個人」を上げ、それが子供との同居率が4%という数字につながっていると説いています。
タイトルでもある「日本はスウェーデンになるべきか」の問いかけには、日本国民がこれからの日本をどうしていくのか、どう進むべきなのか考えるきっかけになります。
国民一人ひとりが、自ら考え、行動し、日本を変えていくためにも、若い世代に読んで欲しい1冊です。
EU加盟国とスウェーデン位置関係。正確な場所知ってますか?
便利な目次機能。私は興味ある第3章の「世界一男女平等な国」から読みました
本文中の注の部分は参考文献の表示に飛びます。興味のあるデータなどは参考文献などを読むとさらにスウェーデン通になるかも!