ソーシャルネットワークが共進させる脱・過剰消費型の”新(あたら)懐かしい!”生き方

2011/9/4

シェア 〈共有〉からビジネスを生み出す新戦略

ハード : iPad 発売元 : NHK Publishing
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:1,600円

※最新の価格はストアでご確認ください。

「夕焼け小焼けで日が暮れて~♪」
「山のお寺の鉦(かね)が鳴る♪」
夕刻、街のスピーカーから全国的に流れる抒情歌に、心の奥がきゅ~んとするのは、何故でしょう?

「ありがとうございました!」
街で出逢った托鉢修行僧にお布施したコチラが、御礼を言い、かつ心が軽くなるのは何故でしょう?

日本人の心に刻印された利他的な≪共感覚≫こそ、デジタル経済の未来と言われる≪SHARE≫と≪共進≫する鍵だと≪今日≫≪強≫く思いました;

「夕焼け小焼けで日が暮れて~♪」(太陽との共演)
「山のお寺の鉦(かね)が鳴る♪」(畏敬との共鳴)
「お手々つないでみな帰ろう~♪」(人と人の共存)
「からすと一緒に帰りましょう♪」(衆生との共生)

大正8年、中村雨紅によって作詞された抒情歌は、美しいけどちょっぴり寂しい。だからこそ人恋しい。さらに、歌詞に込められたメッセージを読み解けば、人間という存在は、宇宙、自然、仲間に支えられ、初めて成り立つ≪共≫の生きもの、となります。

托鉢修行僧に布施したこちらが御礼を言うのは、眠っていた≪利他心≫を目覚めさせてくれた御礼。某先進国の<見返り>期待の利己的なほどこしと、一線を画す深い心の在り方です。
そんな日本の文化に息づく≪共≫≪利他≫観こそ、本書の骨であり、デジタル経済の未来と言われるSHARE≪共有≫からビジネスを生み出す新戦略というコンセプトと≪共鳴≫すると、思ったのでした。

「不足解消の世紀」から「不安解消の世紀」へ
「物質所有の満足」から「精神共有の安心」へ
「利己的な生き方」から「利他的な生き方」へ

22世紀を視座に入れる今世紀人は、「不足だけど安心だった」数世紀前のなつかしい視座をもう一度、今の時代に取り込もうとしているのでしょう。
カーシェア、ルームシェア、ソーシャルレンディング、P2Pレンタル。。。昔ながらの共有、物々交換、貸し出し、売買、借り入れ、贈与、そしてスワップ。テクノロジーとP2Pのコミュニティーをとおし、≪所有≫から≪共有≫に移行する豊富なNETビジネスケースが学べます。
時代にそぐわない過剰消費から抜け出して、共同利用にもとづく革新的なシステムは、社会のライフスタイルさえも変えてゆく大きな潮流になってゆきます。
しかし、その≪共≫感覚のどれもが≪郷≫感覚を伴う懐かしいものの気がしてなりません。

冒頭の「太平洋ゴミベルト」の話で、のっけから衝撃を受ける。意識するしないにかかわらず、「私たちがすること」と「私たちがしないこと」の結果は、他に想像以上の影響を与えていることに気づかされる。「あなたのものは私のもの」と利己心むき出しの人は、このゴミを見つめてほしいし、「私のものはあなたのもの」と利他心を持ちたいと思っている人(私;)は、過剰消費を見つめなおすきっかけにして欲しい

前回のレビュー『フリー 〈無料〉からお金を生み出す新戦略』に引き続き、最先端の豊富なNETビジネスケースが満載。先進のデジタルビジネスは、社会的・心理的・東洋的な必然とますます照応し融合してゆく

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