芸人はバカで真面目でカッコいい! 漫才という名の人間ドラマがこの一冊に
公開日:2011/9/4
はじめまして、準備中くんです。実家住まいの半人前でその名の通り「準備中」ではありますが、素敵な電子書籍を皆さんに伝えられるようにがんばります!
2010年、漫才の祭典M-1グランプリ閉幕…。年末の大イベントとしてお茶の間を賑わし、アンタッチャブルやブラックマヨネーズなどの沢山のスターを輩出したこの番組、終わると知ったときに衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
恥ずかしながら私も何度か出場した事があるので(2回戦止まりでしたが…)
M-1にかける思いも人一倍ありまして、その一報を知った時…ああ、話がどーでもいい方向に逸れてしまいました。
さて、この本はお笑い評論家としてお笑いフリークにはもちろん、芸人達からも一目置かれているラリー遠田氏がM-1グランプリ10年の歴史を紐解いた一冊でございます!
ツイッターがブームになる前にブログでM-1準決勝の的確な感想をリアルタイム更新するなど、熱心な活動をしていた筆者の分析力はさすがの一言!
「笑い」というテーマでありながらも、いい意味で軽さが一切なく非常に読みごたえがあります。
何よりも臨場感あるM-1レポートが熱い!!
読んでるうちに真剣に笑いに打ち込んでいる芸人の姿が脳裏に浮かび上がり、「い、いま自分は本を読んでいるのだろうか!? 生で漫才を見ているのだろうか!?」という奇妙な気持ちになってきます。
そこには小説をも凌駕する「完全ノンフィクションな人間ドラマ」が存在している。そんな思いがこみ上げました!
もちろんお笑い評論本としてもバッチリ!
お笑い文化の歴史も沢山盛り込んであり、M-1以外の事も知ることができます。
「芸人なんてTVでふざけて金もらってるだけじゃねえか!」と思ってる方に是非読んでいただきたい一冊です!
番組の視聴率などの細かい情報も多く、評論として申し分ない内容
10年間のM-1決勝データも表で収録