絡み合う殺し屋たちの人生の先にあるものは…伊坂幸太郎『グラスホッパー』

小説・エッセイ

2011/11/10

グラスホッパー

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / 角川書店
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:伊坂幸太郎 価格:609円

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■グラスホッパー/伊坂幸太郎/角川書店

亡くなった妻の復讐を果たすため、鈴木は妻を殺した男の父親が経営する会社に契約社員として入り込む。しかし働き始めて1ヶ月経ったとき、鈴木は同じ会社の比与子に、薬で眠らせた見ず知らずの男女を殺せと命令される。それは鈴木が復讐者であるかただの社員であるかを確かめるためであった…。

鈴木、鯨、蟬の3人の視点でストーリーが展開していきます。全く違う道を歩んでいたと思われる3人の人生が、徐々に交差して次第に深く絡み合っていきます。そしてどんでん返しの連続となります。その展開がとても面白くて、一気読みでした。

特に後半部分に明らかになる槿の家族の正体には本当に驚きました。まさに「やられた!」って感じで。どう見てもお父さん以外は普通の人なのに…。特に次男の孝次郎君、昆虫がとても好きだったり、「トーキョート、ブンキョーク」って何度も住所を繰り返したり、とっても可愛い男子だなぁ…と思っていたので、正体を知ったときは本当にびっくりしました。まさかこんなに小さい子が…。繰り返し言っていた住所が、まさかあんな展開になるとは思いませんでしたけど(笑)。

あと寺原を殺した犯人も驚きでしたね。本当に想定外の人物だったので、思わずその人物が出ていた部分をじっくりと読み直してしまいました。すると1回目の時にはスルーして読んでいた部分が、実は非常に意味を持っていたことに気が付いて…。「お~っ、そういうことか!」って感動しました(笑)。他にも2回目読んだら色々と気づきそうなことが多そうな作品なので、もう一度ゆっくり読み直してみたいと思います。


人を殺すシーンは結構リアルです

これだけスムーズに会話が出来たら苦労しませんよね(笑)

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