駅弁の魅力満載！ 旅好き、おいしいもの好きにお勧めのコミック

お腹が空いているときにこの手の本は読んではいけませんね。今回、私がお勧めするのは、コミック「駅弁ひとり旅」。とにかくおいしそうな駅弁が次々と登場し、お腹がますます空いてきてしまいます。コミックならではの図解でお弁当の中身もバッチリ分かりますから、あれも食べたい、これも食べてみたいという具合になってしまうのです。

主人公の大ちゃんは、奥さんからの結婚10周年のプレゼントで、念願の日本一周列車の旅に出発することになります。駅弁好きがこうじて始めたお弁当屋で毎日忙しく働く大ちゃんにとって、10年ぶりの列車の旅。大喜びで出かける大ちゃんに、奥さんは、「日本全国のいろんな駅弁食べておいしいレシピ盗んで来てね！」とエールを送ります。なんたって駅弁好きの大ちゃんですから、ほっておいても、次々とおいしい駅弁をたいらげていくというわけです。

大ちゃんがまず目指したのは九州。東京駅を出発し、旅の景気付けにと、まず3800円もする豪華弁当「極附弁当（きわめつき）」弁当を買い、ブルートレイン/寝台特急「富士」号・「はやぶさ」号に乗車。ひとり旅の始まりです。このお弁当の中身は車海老艶煮、天然岩海苔煮（ふかひれ入り）、日向鶏の柚香焼き、ごまゆべし、白舞茸の天ぷら、本ずわい蟹の菊花和え、蛎旨煮、瀬戸内床節旨煮と、手が込んでいてなんとも贅沢。

その後、大ちゃんは、横浜駅、徳山駅、門司駅、大分駅…と駅弁をたいらげつつ、車窓を楽しむ、のんびり列車の旅にでるわけですが、実は大ちゃん、ひとり旅をするはずが、しばらくの間、旅を共にすることになるかわいらしい女性に遭遇してしまうのです。ブルートレインで行く九州・熊本の旅の記事を書くためにやってきた女性記者を旅の道連れに、楽しい旅が繰り広げられます。鉄道好き、駅弁好きの大ちゃんがウンチクをたれる場面も多々あり、そんなシーンを通して、読者も豆知識が得られるというわけです。

この手のコミックは普段読まない私ですが、「駅弁」、「ひとり旅」というタイトルに惹かれ、早速ダウンロード。大ちゃんと共に旅している気分を味わえ、今度、旅に出たらこの駅弁を食べてみようかなぁと想像してみたりとなかなか楽しめました。列車の旅もいいものですね。このコミック、すでに第6巻まででていて、大ちゃんの楽しい旅は続いていきます。

見てください、この豪華さ。これが「極附弁当」。そしてお弁当を食べる大ちゃんの顔のうれしそうなこと

女性記者・菜々ちゃんとの出会いが大ちゃんの旅をさらに楽しいものにします。菜々ちゃんとのやり取りに、大ちゃんがドキっとする場面も登場します