まともな方がいつも苦労すんだよな、と心でつぶやいている人に「しなり方」を伝授する指南書
更新日：2011/9/21
筆者の植西氏が本書を通じて発信したかった趣旨は、一言で言うと、困った人から「解放される」のは、いくつかの具体的な行動や嫌いな相手に振り回されないための考え方だ、ということ。
忘れっぽい上司、ミスが多い部下、遅刻魔の恋人、約束を守らない友人、貸した金を返さない知人。。。「まともな方がいつも苦労すんだよな」と心でつぶやきながら、自分が辛くなっていく人も多いことでしょう。
ふとけんもどちらかといえば長いビジネスマン人生の中で振り回されること多々だったので、えらく共感できました。
本書では、困った人たちの言動を例に挙げながら、それに対して気持ちを冷静に保つための思考法や、簡単な行動の取り方を具体的に紹介していきます。90の場面を想定して対処マニュアル的な面が実用性を高めていますが、気持ちにゆとりのある方には読み物として「困ったテーマ」のところだけ、というショートな楽しみ方もあるでしょう。
筆者の植西聰氏は東京都出身の心理カウンセラーで、著述家。 学習院大学卒業後、資生堂で勤務。 独立後、「心理学」「東洋哲学」などに基づいた人生論の研究に従事された方で、著書も多数。ふとけん的には内容はD・カーネギーに近い印象で、身近な成功哲学に魅力を感じています
心理学コラムが充実しています。色の効果も気持ちに与える影響は絶大！ 色の持つ特性を知っておくと、雑学として役に立つだけでなく、自分自身をコントロールする上でもよさそうですね
本書は全部で「職場編」「恋愛編」「友人編」「家族編」「心を平和にするヒント」の五章立て。青い部分をタップすれば章のトビラページに飛べます。あなたが困っているのは、職場の仲間？ 家族？ 恋人？ 友人？
第五章の「心を平和にするヒント」は、「すべては自分の受け止め方次第」で始まります。これは深い。。。ふとけんのポリシー「幸せの基準はすべて自分の中にある。他人から幸せに見えても本人が不幸なこともあれば、他人から不幸に見えても本人が幸せなこともある」と相通じるものを感じました！
下側の一番左は目次、左から二番目は栞、一番右は設定。混雑した通勤電車での立ち読み時には、設定で文字サイズやフォント文字組みなどを変えると、使い勝手がよいのです
