「灰色の木を金色に戻す薬をお売りします」…甘い言葉の誘い

小説・エッセイ

公開日:2011/11/13

銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:eBookJapan
著者名:高里椎奈 価格:594円

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夜道を歩いていると、時折どこかに妖怪が潜んでいるのはないか、と思う時がある。
私たちの与り知らないところで、妖怪たちは存在し、人間たちと同様に生活しているのではないか、と…。
一度でいいから妖怪と会って話をしてみたいと思っているルナルーチェの不思議大好き組、葉菜とチリでお送りいたします。

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【葉菜】好きな妖怪は烏天狗! な葉菜です、皆さんこんにちはー!

【チリ】葉菜ちゃんはホントに妖怪好きだねぇ~。じゃあこの作品ももちろん大好きな感じでしょ?!

【葉菜】もちろんです! この薬屋探偵シリーズは読みふけっておりますとも。…さて、この作品のあらすじ。ある古ぼけた骨董品屋のような店で、3人の妖怪・秋、座木、リベザルが「薬屋」を営んでいた。「どんな薬でも症状に合わせてお出しする」というその店は、妖怪に関する事件を解決する、という裏稼業もやっていて…。

【チリ】最初は文量も多いし、なんだか難しそう…って、私、思ってたんだけど。3人のやりとりがすごく読みやすい上に、面白くて、気づいたら夢中で読み込んじゃってたんだよねー。これはすごいわ。

【葉菜】やっぱり、3人に親しみを覚えるからじゃないですかね? 人間らしく見えるところが多いのもあるし、妖怪ならでは、ってところも出てくるんですけど、どことなく人間の社会観と似てるような感じがして…。不気味さがあまりないんですよ、これに出てくる妖怪って。

【チリ】確かに! 私、特にリベザルくんが可愛くって! まだまだ幼い男の子って感じで、一生懸命背伸びしてるところが微笑ましくって…。ああ、あんな子どもが欲しいわぁぁぁ~。

【葉菜】こ、子どもとまでいきましたか…。まあそれはさておき、この作品は、妖怪と人間との、リアリティがある距離感やふれあい、そして、人間たちの心情がじっくり書かれています。まるで、現実に起こっているかのように。…妖怪って、もしかしたら本当にいるのかもしれませんね。


どんな薬でも症状に合わせてお出しします

薬屋を営むのは、3人の妖怪

悪魔を召還してしまった…!

甘くメルヘンチックな詩編。この詩の意味とは…? (C)高里椎奈/講談社