人生の1冊ともなり得る、きわめて印象深い短編集

小説・エッセイ

2011/11/17

強く生きられるものの宗教ではなく、弱く怠惰で卑屈にしか生きられないもののためのキリスト教、代表作「沈黙」に結実するそうした思想の断片が、繰り返し試みられた12の短編を集めた印象深い1冊。 生涯にわたり肺の病を抱えた著者に、さまざまな光を当てて投影した語り手たちが登場する私小説風の作品が多い。夫婦の風景が描かれ、信仰に... 続きを読む