当時17歳のベストセラー作家、綿矢りさによる「自称変わり者の寝言」

小説・エッセイ

2011/4/1

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ハード : iPhone/iPad 発売元 : Kawade Shobo Shinsha Ltd. Publishers
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著者名: 価格:350円

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もうどうにでもなーれ、って思ったこと、ないですか?

自称変わり者の脱力系な女子高生、朝子は、学校生活からドロップアウトすることを決めて不登校生活を開始することに。今後のあてもない朝子がゴミ捨て場で出会った小学生の男の子から紹介されたのは、風俗嬢チャットのアルバイト。秘密の押入れに持ち込んだパソコン画面を通して、少年と朝子は自分たちなりの視点から世の中を見つめるのだった…。

芥川賞作家、綿矢りさが17歳の時に書いた本作。発売当初ちょうど女子高生だった私は、感情移入たっぷりでこの本を読んでおりました。

いま読み返してみると、主人公朝子は、いつも「何となく」で行動しているという点で、すごくピュアなんですね。深い理由は無いけれど、ただ何となく学校へ行くのをやめて、何となく受験勉強からドロップアウトする。何となく「面白そう」だと思って、小学生と組み人妻を装ったエロチャット。

女子高生の時は「自分もある日ふっとそうしてしまいそう」なんて思っていたけれど、大人の端くれになってみると、あれもこれも面倒くさいと思って、どんどん頭の中身が日常に浸かってしまいました。

そこで脳みその若さを取り戻したい! 女子高生の感性をふたたび! という方は、この『インストール』を読んで主人公朝子の気分になってみてはいかがでしょうか。心機一転して春を迎えてください。

さて、心機一転した私は、東京への引っ越しも無事に終え、この4月から社会人として新たなスタートを切ることになりました。シャキッ。

ということで、私あすかはこのレビューを持ちまして、ダ・ヴィンチ電子部を卒業いたします。短い間でしたが皆さま今までどうもありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!