当たり前の日常が当たり前に続くことの幸せさ
更新日:2011/11/24
「2ちゃんねるの泣ける話ってどんなのよ?」と、まったく想像もつかないままに、何となく面白そうだからという理由で読み始めました。2ちゃんねるってさ、生田のイメージだとネタの宝庫というかあんまり”泣ける話”っていうのがしっくりこない気がして逆に気になっちゃったんだよね。
実は2ちゃんねるはたまに見る。
自分の出演した作品のスレッドとか、ビクビクしながら(笑)
だからこそかな、全然内容が想像できなかった。
読んでみると、書式は普通の小説みたいな縦書きではなく、パソコンで2ちゃんねるを見た時そのままの形式で書かれている。日付や投稿番号も含めて。
掲示板を見ていくように読み進めていくといつの間にか涙がこぼれていた。こぼれるなんてキレイなものではなく鼻水もダラダラだったんだけど(笑) 2ちゃんねるを見ている人の小さなたくさんの泣けるエピソードが、色んなことを私に考えさせてくれた。当たり前の日常は当たり前ではなく明日突然終わってしまうものかもしれない。作り物ではないそれぞれの人生のエピソードが、自分の経験とも重なり涙が止まらなかった。
私はまだ22歳で、結婚も出産も経験したことがなくて、身近な人が亡くなった経験もない。そんな私でも胸に突き刺さるところが多くあったのだ。もっと色んな経験を積んだ人生の先輩方は、より自分と重なる部分が増えて涙せずにはいられないと思う。私はこの本を読んで、周りの私の大切な人たちをもっと大切にしようと思った。当たり前の日常の中にこの気持ちを薄れさせてしまってはいけないなと。もし私がまた今の生活に不満を感じたり、大事なものを忘れかけたときにはもう一度この本を読みたいと思う。
2ちゃんねる見ればいいじゃんって思うかもしれないけど、うまく抜粋されていて、レスポンスが多大な2ちゃんねるをそのまま見るより遥かに読みやすい。
泣くことってストレス発散にもなるから、日々の生活にストレスを感じている方に是非読んでもらいたいです。
私も同感しました
2ちゃんねる用語についてはこのようにカッコで説明がされています
冒頭の書き込み