奥深い「粉もん」の世界を語りつくす一冊! これを読むと、たこ焼きが食べたくなる!?

更新日:2011/9/12

「粉もん」庶民の食文化

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 朝日新聞出版
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:熊谷真菜 価格:540円

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あぁ、無性にたこ焼きが食べたくなってしまいました。
  
あの丸っこいかわいらしい形、ソースと青のりの香り、パクっと口に入れたときのあの熱々の生地が広がる感覚…。たまりませんね。
  
なぜ、突然、たこ焼きのことが頭に浮かんだかと言いますと、「『粉もん』庶民の食文化」という本を読んだからです。「粉もん」というなんとも愛らしいネーミングについついつられてしまったのですが、関西では粉から作ったものを「粉もん」って呼ぶんですね。私、知りませんでした。たこ焼き、お好み焼き、うどんにそば、ラーメン、パン、おやき、おまんじゅう、ケーキなどなど…こういったものはすべて、「粉もん」だそうです。

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本書では、「粉もん」がさまざまな角度から語られます。「粉もん」の定義に始まり、たこ焼きに関する考察、粉もん軸の食文化論、アメリカの小麦戦略、さまざまなめん類についての解説と、内容は多岐にわたります。「粉もん」の世界、なかなか奥深いんですよ。著者・熊谷真菜さんは、「粉もん」をこよなく愛する女性で、なんと、大学の卒論をたこ焼きをテーマに書いてしまったというのですから、驚きました。
  
巻末には、“熊谷真菜流・たこ焼きの基本レシピ&おいしいたこ焼きのコツ”もついてます。私、実はたこ焼き器を持っているんですが、なかなかお店のたこ焼きのようには上手く焼けないんですよ。“熊谷真菜流レシピ&コツ”で、おいしいたこ焼き作りにチャレンジしてみるつもりです。

「粉もん」づくしの本書。巻末には付録として、たこ焼き、浜松餃子、武蔵野うどんのレシピ、そして、粉もんの関連年表、日本全国粉もんマップ、鉄板粉もん系統図まで付いています

著者の熊谷真菜さんは、なんと、2003年5月7日に日本コナモン協会を設立し、初代会長に就任。5月7日は「コナモンの日」だそうです。コナにもっとも近い発音の語呂合わせで、コナ→ゴナ→ゴーナナ→5月7日というわけです