「これでいいのだ」は覚りの境地。すべてをありのままに受け入れる呪文?

公開日:2011/9/4

天才バカボン (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : フジオ・プロダクション
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:赤塚不二夫 価格:324円

※最新の価格はストアでご確認ください。

私は隠れタモリファン。
  
Youtubeで見た赤塚不二夫の告別式で弔辞を読むタモさんに、「私もあなたの数多くの作品のひとつです」と言わせ、そこまで慕われた赤塚不二夫とはどんな人だったのか知りたくて、「天才バカボン」をダウンロードした。
  
日本にいたときテレビで放映されていたので、主にテレビで見て知っていたが、あまり面白いと思ったことはなく、どちらかと言うと、あのキョーレツなギャグにはついていけないというのが本音だった。
  
でも、漫画で読んでみるとなんだかいいんだなあ。

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第1巻ではじめちゃんが生まれる場面では、パパとバカボンがうれしくてはしゃぎ回っている。バカボンが悪ガキにだまされていると、おまわりさんが来て、悪ガキに「きみたちバカボンをだましちゃいけないよ」と注意してくれる。
  
タモさんの弔辞から伺える赤塚不二夫の優しさとハチャメチャぶりは、バカボンのパパであり、バカボンそのものだった。赤塚不二夫は現実にはしたくてもできないようなギャグやいたずらを、バカボンのパパとバカボンにやらせていたのかもしれない。
  
あんなとんでもないバカボンのパパの奥さんがどうしてあんな美人のママなのか。どうしてあんなに賢くてかわいいハジメちゃんがあのパパの子どもなのか。でも、「これでいいのだ」。

「バカボン」の語源は梵語の「薄伽梵」(ばぎゃぼん)に由来するとか

バカボンがからかわれていると、おまわりさんが助けてくれる

赤ちゃんの誕生を心待ちにするバカボン

かわいいハジメちゃん誕生。バカボンのパパとバカボンの喜びの表現は、やっぱりこうなるか…

レレレのおじさんは、「掃除」で悟りをひらいたお釈迦様の弟子がモデルなんだって。タダモノじゃないと思ってました (C)フジオ・プロダクション