いたいけな少女の時間を切り取ったおかざき真里の傑作短篇集

おかざき真里

2011/4/8

セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 祥伝社
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:おかざき真里 価格:315円

※最新の価格はストアでご確認ください。

『サプリ』の作者による短編集です。

初めてこのタイトルを見かけたとき、そのインパクトと「ハチミツのにおい、する、のか?」という疑問に引きずられて思わず購入してしまいました。

女の子の危うさ、繊細さ、身勝手さ、凶暴性、エロス、そして可愛らしさ、この一冊に全部詰まってます。

ひとり暮らしのOLの家に、突然転がり込んできたいとこの女の子。男の人を「ちがう生き物」「汚い気がする」と呟く少女の胸に、姉的ポジションの主人公は…(「セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする」)。

不登校になった美少女の加也と、彼女を慕う親友の久美。そこに加也の兄が加わり、3人の危ういアソビは次第にねじれた三角関係へと発展していく(「雨の降る国」)。

いずれもオンナに羽化する一歩手前、「人をひっかく」ことで自分を保つ少女たちの姿が、しっとりした線と構図でリリカルに描かれています。

この雨と夜が似合うひそやかな叙情性こそが、まさにおかざき真里の持ち味。

働くアラサー女子のリアルな生き様を描いた『サプリ』とは、あらゆる意味で対照的な短篇集だといえるでしょう。

さて、事後の汗はハチミツのにおいがするのでしょうか?

答えはかつて少女だったあなたが自身で確認してみてください。

女子高生とお隣りのお姉さん。何をどうしたらこういう状況になるのでしょう? 

霧雨に包まれるように、互いの体に触りあう親友同士。このゲームの行き着く先は…

「ちがう生き物」が嫌いなお年頃。女の子は何かと容赦ないです