おなかをいっぱいにしてから読まないと、読み終えられません

ワイコブ

2011/4/8

韓国家庭料理入門 -薬味いろいろ・野菜たっぷり・混ぜておいしい-

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 農文協
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:eBookJapan
著者名:金日麗鄭大聲 価格:756円

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レシピ本はどんなものでも大好き。が、しかし、こういう渋いのが最も読みものとして面白い!! と思います。
  
私の場合、何度も読み返すレシピ本というのは、レシピの優秀さもあるけれど、作者の食べ物に対する思い出や思い入れがぎっしり詰まったものが多く、その人の「お宅にお邪魔する」ような佇まいを持つ本の場合が多いです。これはその点で永久保存版。よく作ることになりそうなページだけをプリントアウトして自らの料理帖に貼り付けます。こういう作業もeBookだとラクチン!

韓国料理研究家で全国焼肉協会理事の金日麗(キムイルリョ)と、滋賀県立大教授であり、韓国料理を体系的に研究する鄭大聲(チョン・デソン)の共著。「はじめに」では「食文化の正しい理解のために」と題して、チョン氏が韓国料理を研究するに至った理由や、その奥深さ、文化として韓国料理を継承しなければならないという熱意に溢れた料理文化の紹介が始まります。
  
ものが唐辛子とにんにくだけに、熱い。巻頭カラーの料理写真も、「おしゃれなコーディネート」などなされていないところがまた、直球でにくい。これってオモニ(お母さん)の盛り付けだ。読み進むうちに、私たちが普段気軽に食べている焼肉も、本場の人から見れば邪道が多いのかもしれないとはっと気づき。スプーンやお箸の使い分けにも作法があるというのもこの本で知りました。韓国も礼儀の国。食卓の作法は厳しいようです。まるで知らずに焼肉を屠るだけの私は、たとえば、スペイン人がのりまきをフォークとナイフで切って食べたりするのと、同じような作法に見えるのかも?…居を正して、韓国料理を正面から受け止めなければという気持ちになってきます。
  
葉っぱの使い方、キムチのもとの作り方は、目からうろこ。最近はインターネットでどんなもののレシピも手軽に手に入るので、我が家も自宅でキムチを漬けていますが、本場の人はこうして作るの!? と驚きでした。
  
レシピの本文もいたって簡単に記されています。入門とはいえ、台所慣れした人向けの表現です。こーんな簡単だけど、きちっと味を決めてくるのが、韓国の立派な主婦たちなのでしょう。沢山の野菜を大量に一食で摂取できる韓国料理は、やはり野菜大国スペインでももちろん沢山のアレンジができそう! これから長い付き合いの本になりそうです。

緑の葉っぱばかり並んで。そこがまたおいしそう…

日本でこれだけ韓国料理が市民権を得たのは在日の人々の努力と研鑽の賜物なのかも

みその作り方も日本とはだいぶ違います

こんなに簡単な材料で? キムチのもと。百聞は一見にしかず。トライするしかありません (C)金日麗・鄭大聲/農文協