日本のプロレス、格闘技界に影響を与えた人物の発言集

2011/11/21

アントニオ猪木の元気が出る発言録

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : コアラブックス
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:eBookJapan
著者名:巨椋修・堂上克道編 価格:630円

※最新の価格はストアでご確認ください。

日本のプロレス、格闘技界に最も大きな影響を与えたひとり、プロレスラー「アントニオ猪木」こと猪木寛至。
彼のマスコミへの言葉、また自伝等に記された発言を集めた本。2002年、猪木寛至59歳の誕生日までの記録である。

内容は猪木の発言に対し、著者のコメントが載る形。「闘魂の章」、「政りの章」、「ユーモリスト・猪木の章」、「愛・哀、そして人生の章」と章立てされている。彼の発言集というよりは、主張を通して、彼の生き様を説いた感がある。

アントニオ猪木といえば、プロレス門外漢の私でも様々な逸話を知る人物である。この本により、新たに知る事実もあった。

例えば、闘魂というキャッチフレーズ。
猪木の座右の銘「闘魂」という言葉は、実は彼の師、プロレス界の父「力道山」が好きだった言葉だそうである。猪木が闘魂という言葉の意味に賛同し、自己の旗印に掲げたという事実もあろうが、私の憶測ではあるが、力道山の精神的遺伝子を継いだのは自分であるという主張だったのだと思う。当時力道山の徒弟として、猪木と同じくジャイアント馬場こと馬場正平がいた。二人の間に何らかの確執があって当然である。その環境で、猪木は自分の存在を主張する必要があったのだと私は思う。

そして「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」という発言。様々なところで引用されてきたが、出典元が彼だったとは初めて知った。この発言もプロレスという団体ではなく、ひとつの世界、もしくは文化を背負った人間の言葉だと感じる。

マスコミから、プロレスは八百長ではないかという追求にも、「私はリングで二人殺しているんです。八百長で人が死にますか?」という発言で応えた猪木。このような発言を日本でできる人間は限られている。猪木がそれを許されている存在であることが、彼のカリスマ性を生み出しているのだろう。

私のような門外漢も愉しむことができた本書である。ひとつの時代と文化を築きあげた人間の言葉を多くの人にも知ってもらいたい。


アントニオ猪木。カリスマとは彼のことを示す

本書の中の猪木イラスト

特徴が出ていて、私は良いと思う

彼を崇拝する人が多いのは当然である。輝いているのだから

巻末の年表資料である。激動の経歴がわかる (C)巨椋修・堂上克道 編著/コアラブックス