最古かつ最高の兵法書『孫子の兵法』のエッセンスをかいつまむ

イースト・プレス

2011/11/22

孫子の兵法 -まんがで読破-

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : イースト・プレス
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:孫武企画・漫画 価格:400円

※最新の価格はストアでご確認ください。

本作は、最古かつ最高の兵法書とされる孫子・著『孫子の兵法』をわかりやすくマンガ化したもの。忙しい現代人が、名著のエッセンスをかいつまむのにありがたい、おトクな1冊です。

中国のはるか昔、春秋戦国時代。新興国に仕えた思想家・孫武が説く「不敗の真理」とは。戦いを必勝に持ち込む法則とは。競争を強いられる現代にも生かすことができる、目からウロコ的知識と知恵の“オイシイ”部分だけが、本作には詰め込まれています。

舞台や登場人物は原著から名前を変え、架空の世界として描かれているので、古典に苦手意識を持つ人こそ読みやすいのではないかと思います。

当時の中国では「戦争の勝敗は運しだい」という考え方が強かったのですが、「勝敗には理由があり、分析と理論が重要である」と兵法論を一気に進化させた『孫子の兵法』は、主に次の3つの考え方なら成っています。

一つ「戦争はむやみやたらとするな」。
二つ「自分自身と現実を知れ」。
三つ「自分のペースに引き込め」。

この3つの考え方の根っこになっているのは、「冷静になって、常に先を見よ」ということだと思います。
「小を見て大を見ず」とは、今を生きる私たちに対しての戒めでもあります。
失敗しないために、例えば、仕事においては、目標到達点を定める。
自己実現なら、自分の将来像を明確に持つ。

教育においても、「見通しを持つ」ことが非常に重要視されています。
保育現場では、保育者が子どもの成長の見通しを持って、保育のねらいや内容を考え、実践します。中高の教育でも、最終学府である大学のどこに入るかではなく、社会に出てからどのような仕事をしたいかという目標を持って勉強に励むよう、指導しています。「どの大学に入りたいかではなく、どの学部学科で、何を学びたいかをしっかりと考えさせている」とは、進学校の進路指導について、取材中、進路指導の先生や学校長からよく聞くセリフです。

目の前と全体とを同時に見ることの大切さ。
兵法論に終始しない本作から、ますます複雑化する社会を生き抜いていく手がかりを見つけてみてください。


主な登場人物。民思いの君主に仕える孫无(孫子)とややガサツだがイケメンの将軍

他国の主な面々

冒頭からさっそく飛び出る名言「百戦百勝は善の善なる者にあらざるなり」

歴史モノは地理と国同士の関係を頭に入れながら読み進めるのが理解のポイント

「兵は詭道(きどう)なり」。大きな目標のために、先を見据えることの大切さを説く (C)バラエティ・アートワークス/イースト・プレス