学園モノにありがちなラブコメが一切禁止な学園を舞台にしたラブコメストーリー

ライトノベル

2011/11/24

ガガガ文庫 ラブコメ禁止ですの!

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 小学館
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:一柳凪 価格:324円

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ラブコメに憧れる男子高校生が主人公。念願かなって共学校に入学。ラブコメ三昧の学園生活に胸ときめかせながらの入学式初日、登校途中でラブコメの王道ともいえるモロパンシチュエーション。

「これをキッカケに恋の芽生えか」と期待しているところに黒スーツ4人組が現れ、連れて行かれたのは薄暗い独房。そしてくらったのは、1週間の監禁生活。この学園では、“ラブコメ的なもの”が一切禁止されていたのだ――

本作は、こんな冒頭で始まる、ラブ&コメディな展開で物語が進んでいきます。ほかのアニメ作品などのパロディも多く、“ラブパメ作品”といってもよろしいのではないかと思います。冒頭からギャグのにおいが充満している感でお察しのとおり、主人公が望んでいるバラ色の学園生活にはもちろんほど遠く。さまざまなキャラクターが入り交じるハチャメチャなストーリーが繰り広げられます。

ラブコメというからには、本作の舞台は男子生徒・女子生徒がともに学ぶ共学校。下心ありありの主人公が、男子校を選ぶという道はなかったでしょう。

話は変わりますが、進学校の中には、男子校や女子校が多く、今でも、トップ校といわれる学校の中に男子校や女子校が目立ちます。多感な青春時代に、勉強や部活に集中するための環境が、これらの学校に用意されています。

しかし、少子化の影響も一因と見られますが、近年、これまで進学校として歩んできた男子校や女子校が共学化する動きがあります。そういった学校に共学化のメリットを聞いてみると、「共学化することで、多様な生徒が集まる。多様性が、生徒の人間力を磨き、進学実績にもつながる」とこたえてくれます。

社会に出ると、男性だけ、女性だけで完結する場は少なく、男女理解し合って何事かを成し遂げていく力が求められます。今や「どの大学に入るか」ではなく、「社会に出てから何をするか?」が個々人に強く問われるなかで、共学化の動きは理にかなっていると見ることもできるでしょう。

動機はどうあれ、多様な人間関係のなかで、主人公がどのように人間的成長を成し遂げていくのか。ラブコメ的展開と同時に、注目してみるのもアリ?

冒頭から飛ばしすぎなシチュエーション

横組み、文字サイズをやや大きめに、フォントをゴシック体にすると、ここまで印象が変わる。電子書籍ならではの機能で、自分にフィットした読み方をしたい

主人公のあだ名は「鬼畜皇子」