ネットのヘビーユーザーでなくとも、気をつけましょう。怖い例がたくさん

クイン出版

2011/11/25

バカ発見器 インターネットから火がついた大事件

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : クイン出版
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:eBookJapan
著者名:永島穂波 価格:864円

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こんなにも私たちの生活に深く入り込んでしまったインターネット。
ここ数年、ネットに関しては、仕事でもプライベートでも相当ヘビーユーザーになってきた。ネットに始まりネットに終わる1日もある。便利と思いながらも休日などは、なるべく繋げないようににしているのは、やはり「中毒症状」に陥りつつあるのかもという自戒を込めてのこと。

そう決めてもネットの世界に入らずに過ごすのは難しい。本書は、そんなインターネットの落とし穴、踏んではいけない地雷、やってはいけない最低限のネットのマナー、ネットゆえの恐怖の犯罪や事件をあっという間になぞれる1冊だ。

ネットの怖さをあらわにした「秋葉原通り魔事件」、ヤフーの知恵袋で大学入試のカンニングが露呈した事件。自殺幇助からウィキリークスまで、ネットがなければ想像だにせず存在しなかった犯罪・事件も最近では日常的だ。その「事件が及ぼした影響」と「リスクと課題」をきちんと説明してゆく本書の読後感は、正直、重い。人間関係が明らかに変わってきていることも再認識させられる。個人情報流出も、怖い。野次馬的に覗いてみようと購入したのが、妙に考えさせられてしまった1冊。

著者はあとがきにて、こう言っている。
「インターネットのユーザーたちは、自らの価値観を短い期間で急激に研ぎ澄ましつつある。しかもそのスケールは地球規模である。(中略)ドッグイヤーと言われるITの時間軸においては、おそらくその密度は20世紀の100年間に匹敵するほど濃密であり、今後、インターネットは社会と人間そのものを劇的に変化させていくだろう」

アラフォー世代、その上世代がネットを使いこなし、マナーを学んだ速度は電光石火の如く速攻で、我ながらエライとほめてあげたい。私たちはまだまだ現実とネットの世界の「区別」をしているけど、生まれたときすでにネットが存在していた後からくる世代は、もうその違いも「区別」も必要なく、2つの世界を自由に好き勝手に行き来できる人種になるはず。そういう人間が作り出す社会と、その利点・欠点は、もう想像の域を超える。犯罪・事件のピックアップのほかにも、政治とネットの関係や、知的所有権を考えさせられる例など「ばか発見器」という軽いタイトルで、軽く問題提起をしつつも、内容はそれぞれ深刻。

読後、「ま、私は気をつけよう」と誓いつつ、またネットにつなげるのでありました。話のネタにもなる1冊。

冒頭部に漫画もついてた。こわかりやすくて退屈しなくてグッド

東日本大震災の当時とネットの関係も、さまざまな利点・欠点がありました

ネットの用語集も出ていて、便利 (C)永島穂波/クイン出版