乙女心を危険に刺激する敵との恋をドラマチックに描く

2011/11/27

黎明のアルカナ (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:藤間麗 価格:432円

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政略結婚によってスタートした2人の男女。
敵対心を抱き合う2人を描く、ラブもたっぷりなファンタジーストーリー。

小さな島にある2つの国。北はセナン、南はベクルート。2世紀ものあいだ戦争が続き、戦いが激しさを増すと、セナンとベクルートの王族同士の婚姻をもって和平条約を結ぶ。しかし、その平和が続くことはなかった。そして再び、2国間では和平が結ばれる。南のベクルートの第二王子・シーザの元に嫁いだのはセナンの第一王女・ナカバ。敵国同士の政略結婚だったはずなのに、2人の関係は次第に変化していく。

物語は2国の和平が問題なだけではない。ナカバは過去・現在・未来の真実を視る力「刻のアルカナ」という力を持っていた。これがますます物語を複雑にしていくのである。

乙女の胸キュンポイントとしては、やはり、シーザとナカバの関係である。ロミオとジュリエット的な! 敵同士の恋愛とはどうしてこうも萌えるのか…! 互いに惹かれていくものの、その気持ちを抑えようとするナカバに対し、積極的なシーザ。そして、その2人の間には、ナカバの従者として亜人(半獣半人)のロキが控えている。ロキ自身は自分の目的もあり、ナカバにはとっても献身的。ナカバもロキのことがとても大切ではあるのだけれど、シーザに心が傾き、苦しんでいる様子もなんとも切ない。個人的には、シーザがもう少し「ツン」の時期が長いと、もっとときめいちゃうんだけどなぁ、などと思ったり…。

そして、物語の大きなポイントはやはり、ナカバが持っている「刻のアルカナ」という不思議な力。戦乱の時期であれば、未来の真実を読めれば、敵の裏をかくこともできるし、戦いにはグッと有利になる。それが周りに分かれば、当然、ナカバを狙う輩は増えてくるわけで…。

そうなってくると、シーザが一体どんな王子っぷりを発揮してくるかが楽しみなところ。どんな強気な姫でも「お前は俺が守る」と言われたらやっぱり、きゅんとしちゃうもの。今のところ、まだシーザのカッコイイところは見られていないので(というより、ダメ王子?)、どんなふうに本物の王子になっていくか…も楽しみなところである。

冒頭からなかなか衝撃的な一文

的確な状況説明のおかげでスルリとストーリーの中へ…

強気な姫と放蕩王子の関係がどのように変わっていくのか…もっとがんばれ、シーザ! (C)藤間麗/小学館