有吉弘行だから書ける、言える! 「お前なんかもう死んでいる」

双葉社

2011/12/5

お前なんかもう死んでいる~プロ一発屋に学ぶ50の法則~

ハード : 発売元 : cyberbooks
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:300円

※最新の価格はストアでご確認ください。

「毒舌芸人」「あだ名命名芸人」として再ブレイクを果たした、元・猿岩石の有吉弘行。
タイトルが印象的なこの「お前なんかもう死んでいる」は、App Storeの有料アプリ部門で1位を獲得した、”ネガティブ方向への啓発書”。いわく、「我が生涯に一円の無駄金無し」!

NTV・電波少年のヒッチハイク企画直後、バブルブレイク時の月収は最大で2,000万円。
その数年後には月収ゼロに転落し、更に続いて行く暗黒時代。一瞬の天国と、その後長く続く地獄とを、身を持って体験した有吉だから語れる、ある意味説得力抜群の作品である。

とにかくまぁ、読んでいて凄く腹が立つ本。場合によっては、途中で読書を中止してしまう人もいたんじゃないか? と思う。なぜなら、書中に希望的な表現なんてただの一つもなく、書いてあるのはいやらしくネガティブな論理ばかり。気持ちを奮い立たせた上で読んでいても、どこかで必ずゲンナリしてしまう、という、強力なダークサイドストーリー。もちろん芸人の書く本だから、笑える表現も多々。ただ、どれもが乾いた自虐的なモノなのが切ない。

だが。
この作品には、”本当のこと”が詰まっているような気がする。
『努力なんかしても無駄なときに努力しようとするヤツは馬鹿だ!』とか、
『お前らなんかにギャンブルで一発当てる運はないと思え!』とか、
『上島さんみたいに自分よりダメな人間と付き合うようになったら要注意!』(^^;)
なんていう記述は、まごうことなき正論。そして、
『「運」には絶対にかなわないから仕事で努力しても無駄だと思え!』、さらには
『上昇志向なんて持たずに下を見て生きろ!』と言い切られてしまうと、困ったことに「その通り…」とうなだれてしまう。ある種、これまでの自分の人生をハナで笑われ、一刀両断されているようなモノなのだけど。

しかし有吉、やっぱり偏った才能の権化。
これだけ強引で傲慢な自説を、取り敢えず納得させてしまう文才は、凄いと言う他ない。
再ブレイクも来るべくして来た感。やっぱり彼も「選ばれた人」だと思うんだ、実は。
だって僕には月収2,000万円の時期も、ブレイクした時期もないんだから。

ということで、作品としてはそれなりに秀逸。
問題は内容ではなく、アプリのインターフェース。これはもう、過去に読んだ電子書籍の中では最悪と言って良い。
縦書きオンリーなのに「、」の位置が妙に不自然で読みにくいし、「設定」の項目には無駄としか思えない機能あり。いちばんしっくり来ないのはページめくりで、スタンダードな電子書籍と同様に”左から右スワイプ”すると、何故か前のページに戻ることも。このあたりは早めに改善した方が良い。作品内容とは全く関係ない部分で評価を落としてしまいかねないので。

ただいま1万ダウンロード限定・1,260円→350円のセールを実施中。
個人的には実に参考になった本なので、この機会にぜひ!


おそらくラオウの名言にインスパイアされた言葉、スケールが小さいのが笑える

iPhoneで操作画面を呼び出したところ、シンプルすぎて不安になる(^^;)

マーカー機能もあるのだが、何に使っていいやら…

iPadでの目次表示が辛うじて及第点、iPhoneだと別画面に遷移してしまう

iPadでの横表示、「、」の位置が非常に適当で、正直読みにくい