あなたは神を信じますか? 信じることで強くなれることが本当にあるんです

公開日:2011/11/29

極道牧師の辻説法

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 学研
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:進藤龍也 価格:925円

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学歴なし、職歴なし、小指なし。あるのは前科と入れ墨と薬物経験。
15年のヤクザ人生のうち7年間は刑務所生活だった著者を変えたのが、独房に差し入れで届いた1冊の聖書とハガキと聖書通信講座の案内。ハガキには「私の友人も刑務所に入っておりましたが、今はクリスチャンとして堂々と生きています。あなたは愛されている。赦されている」とハガキに書かれた文章を見て著者の心は動いたと言います。

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罪を償い、社会復帰するための刑務所という場所ですが、特に薬物に関しては常習的になってしまう人が多い。薬物に一度手を染めるとその魔の手からは逃れにくい。刑期を終えて出所しても、つるんでいた仲間からの誘惑、簡単に手に入ってしまう薬物から脱するには、相当な強い決意と精神が必要です。

著者はイエス・キリストを信じることで、闇から脱することができたそうです。そして、今は同じように苦しむ人たちを救うために聖書の教えを元に救済活動を行っています。時に薬物依存の青年の情状酌量の証人として、身柄引受人として、何度も同じ過ちを繰り返す人たちを見捨てることなく受け止め続けているのです。

本当に立ち直るかは本人次第かもしれませんが、誰かに信じてもらっているという実感は人を信じることにつながります。そんな存在が誰もいなかった著者にはキリストの教えが救いだったのです。そして神を通じ、自分は赦される、愛されているという実感を感じることで、人を信じられる、強い気持を生み出したのだと思いました。

ダイエットすら続かない私も強い心はどうやれば出来るのか? 決意したことをやり抜く力って誰でも持っているのか? 考えたことがあります。自分のためだけではダメですね。人のために、「愛」のためにという気持ちがないと負けない心が生まれないのかもしれません。そして、「愛」は自発的なものであり、態度であり、応答でもあると本書で書かれています。言っていることとやっていることが違ってはダメなのです。

本書は聖書のススメでもなく、クリスチャンへの勧誘でもありません。 どんな人も愛されていて、やり直すことが可能なのだということを教えてくれる1冊です。

強い心は何かを信じることで強くなれるのかもしれません。信じる人、信じてくれる人のためにやり遂げる必要があるものは決してあきらめないし、やり抜くことが出来るのだと思いました。

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