身長184cmのJKがスパイクする姿は圧巻!読めば胸がスカッとする『その娘、武蔵』

スポーツ

2016/1/16

その娘、武蔵 1巻

ハード : 発売元 : 講談社
ジャンル: 購入元:楽天ブックス
著者名:田中相 価格:621円

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 「こんなことして、何のためになるのだろう」誰もが人生で一度は口にしたり頭をよぎったセリフかもしれません。『その娘、武蔵』の主人公、兼子武蔵も同じでした。中学のバレーボール全国大会優勝時、進学する高校を決めているかという取材陣の質問に、武蔵が答えた学校名は「大仙高校」。てっきりバレー部の強豪校に行くと思っていた取材陣は面食らいます。どよめく会場で、武蔵はさらに一言「部活なんて必死に続けてもイミないからあーっ!!!」と言い放つのです。

 学校の部活というのは、多くのひとにとって今後の人生の進路を決めるものではありません。思い出にはなるかもしれませんが、青春の楽しい日々を全てなげうって、こんなに必死になる必要ってどこにあるんだろう、とつい思ってしまいます。武蔵は、その自分のモヤモヤを包み隠さず、逡巡する様子も見せずに辞めてしまう武蔵の姿は、惚れ惚れとするほど男前です。

 そして、入学した大仙高校。これからは女子校生としての青春を謳歌するのだと意気揚々の武蔵でしたが、この高校、実は訳あり学校だったのです。1年前、この学校のバレー部は、体罰問題により顧問が辞職、部員も減少し同好会に降格するのも時間の問題という状況でした。体育館も借りられず、校舎裏で肩身狭く活動を続ける部員たち。そもそも大会に出るためには、あと2人部員を確保しなければなりません。そんな折に、身長184センチ、かつての名プレイヤー兼子武蔵が入学するともあって、部員は全力で勧誘するのでした。渋る武蔵に、部長はある交換条件でスパイク勝負を挑みます。勝負の行方は、ぜひ本編で確かめてください。

 「武蔵」という名前、その体格、そして破天荒な性格。こんなに男勝りな女の子の主人公って、なかなかいません。思ったことは言ってしまう、考えるよりも先に体が動く、裏表がなくて正直者。そんな武蔵が迷いを振り捨ててバレーボールをスパイクする姿は、誰が見ても清々しいもの。読むと元気がむくむくと湧いてくる、底抜けに明るい青春グラフィティがここに開幕です。


観客や取材陣の面前で言い切る武蔵

高校に入ってもバレーボールから逃れられない武蔵

部長は武蔵の迷いを見透かしていました

スパイク勝負でかけを申し込みます

思わず鳥肌のたつ武蔵のスパイクシーン