医療の知識も身に付きつつ、笑えるエッセー。男女が理解しあえない訳も分かるかも!?

ビジネス・社会・経済

2011/12/27

こころとからだの12ヶ月

ハード : PC 発売元 : 集英社
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:米山公啓 価格:756円

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「こころとからだの12ヶ月」というタイトルから、もう少し堅い内容の本かと思いきや、目次をザッと見てみると、「男の脳、女の脳」、「どうして男は見たがるのか?」、「爪の魅力」、「首筋の美学」等、興味をそそる項目がずらっと並んでいるではありませんか。早速ダウンロードして読み始めてみると、軽いタッチでブログ風に書かれ、医療の知識も身に付きつつ笑えるという、なんともお得な1冊でした。

著者の米山公啓さんは元大学病院勤務の作家で、現在もお父様のクリニックで週に1日半の診療を続けているお医者さまでもあります。本書で米山さんは自身の日常を語りつつ、脳やめまい、突発性難聴といった医療の話から、「なぜ男性は視覚刺激を求めたがるのか」、「血液型と相性」といった軽い内容まで、多岐にわたる話をつづっています。まじめに医療の話をしているかと思えば、次は男女の違いや、ややエッチな話をするなど、本書で米山さんは我々を楽しませながら、医療の知識も披露してくれるというわけです。医学的な内容で始まった爪の話が、途中からネイルアートで飾り付けた女性の爪の話になったりもするのです。

本書のアクセントになっているのが、「今日のひとこと」。春、夏、秋、冬と4章に分かれ、各々の季節に10本程度の日付付きの「日記」が掲載されているという体裁をとるこの本では、「日記」の最後に「今日のひとこと」として、その日の日記のまとめとなる一文が添えられているのです。日記の内容が医療寄りのまじめな話であっても、「今日のひとこと」が、恋愛に絡めた内容だったりと、どの日記もふっと笑いがもれ、力が抜けるようなものになっています。

「病は気から」といいますが、まじめに考えすぎてがちがちの頭になっていたら、病気にもなってしまうものです。本書を読んでいると、いい感じに力が抜けてきます。診療では患者さんの話を聞くことがとても重要だと考え、たっぷり時間をとり雑談もしているという米山さんのお人柄も感じられ、読後感の良い1冊です。是非ご一読をお勧めします。

春、3月6日から始まります。4月11日:どうして男は見たがるのか? 5月7日:医者を好きになるなど、気になる項目がずらり並びます

次はどんな「今日のひとこと」が来るのかと予想して見るのも楽しい