後味すっきり! 想い出に浸れる恋愛小説
公開日:2012/1/4
皆さんは9年ぶりにあった中学校の同級生の顔を、しっかり覚えている自信はありますか?
生田は…はっきり言ってないです。中学校卒業以来3年ぶりにあった同級生にすら、「初めまして~」とか言っちゃったこともあるしね。
生田自身は昔から全然、これっぽっちも変わらないとみんなに言われるんだけど、女の子なんかは特にお化粧しだしたり髪形が変わったりで別人みたいになってたりするものです。
今回生田が読んだお話は、そんな久しぶりの再会にまつわる物語。
どうしても誰だか思い出せない同級生の出現にあわてるヒロイン。見かねた彼が自ら名乗り、いつしか中学生時代の思い出話が始まる。当時の淡い恋心に思いをはせるも、彼女は重大な勘違いをしていて…。
ユーモラスな心理描写が物語を明るく彩り、なんだかほっこりした気持ちになれます。
不器用だったあの頃の2人がこの奇跡的な再会によってこれからどうなっていくのか。後味はとてもすっきりしていて、けれども続きも見てみたくなる、そんな作品です。変わってしまったところ、変わらないところ。中学生の頃の自分の日常を思い出したりもしてなんだかとても懐かしい気持ちに浸れました。
この作品を読んでから、卒業アルバムを引っ張り出して昔の思い出に浸ってみるのもいいと思います。
さわやかな恋愛小説が読みたいときにおすすめです。
この瞬間の気まずさといったら…皆さんも経験があるのでは?
忘れられた側のショックさも相当なものです
9年間とは人が変わるには十分な歳月ですね