ミナミの金貸しにお金の価値を学ぶ

コミック

2012/1/17

ミナミの帝王1

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 日本文芸社
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:天王寺大 価格:105円

※最新の価格はストアでご確認ください。

主人公の萬田銀次郎(まんだ・ぎんじろう)は、トイチの金貸し。トイチというのは、お金を借りると10日で1割の金利がつくこと(じつに年利365%の金利)で、もちろん違法商行為です。

地獄の底まで追ってでも貸した金は取り立てるというお金への執念から、知る人ぞ知る「ミナミの鬼」として恐れられている萬田の元へ、次々と「お金を貸してください」とお客がやってきます。

行き場がないそのお客たちは、ときに萬田を裏切って逃亡を企てたり、「なんとか助けてーな」と相談を持ちかけるなど、底辺のあがきを見せます。そして萬田は、知略を用いて、逃亡者を捕まえたり、法律の穴をついて返済可能な方法を見い出したりします。

金貸しを主人公にした物語は本作以外にもありますが、『ミナミの帝王』の魅力は、キャラクターたちが使うコテコテの大阪弁と、ミナミの人間臭さ。シリアスな部分であって、どこかユーモアが感じられ、安心して読み進められます。

育児や教育でも、お金関係のテーマには注目が集まります。
たとえば、「将来、お金オンチな子どもに育ってほしくない」という親心から、こづかいの額や与え方をどうするか悩んだり、「将来はサラリーマンではなく、起業家になってほしい」と、仮想マネーを用いるなどする起業家教育プログラムに参加する親子もあります。

銀行が催す銀行見学会も人気ですし、やはり銀行が出店している「キッザニア」(世界中で展開されている、子ども向け職業体験型テーマパーク)のブースでも、銀行員の仕事をしたり、口座開設や預金などができるなどでお金の価値や金融の仕組みに触れることができ、たくさんの子どもたちが有意義な学びをしています。

大人になると、お金にからむ事件に巻き込まれそうになったり、実際に巻き込まれたりすることがあります。たとえ起業家にならなくとも、大人になってお金がらみで困ったときの救いになれば、といった親の考えがあるようです。

本書は、大人が読めばおもしろいのはもちろんのこと、子どもも楽しみながらお金の価値を学ぶことができる、よいテキストになり得るかもしれません。

舞台は大阪随一の繁華街、なんば。いわゆる、ミナミ

ヤクザにしばかれている善良な市民

もうやめたりぃな、と間に入ろうとする男がヤクザに殴られるかと思いきや…「何さらしとんじゃい(なにをしてくれているんだ!)」

知る人ぞ知る銀次郎。金のことでは引き下がらないからこそ、ミナミの帝王と恐れられる