1歳から楽しめる「浅草花やしき」や「キャンプ入門」ほか、“親子デート”おすすめ80カ所以上をイラストで紹介!

出産・子育て

更新日:2017/7/18

『おやこデート こどもと楽しむおでかけガイド』(杉浦さやか/白泉社)

 子どもと一緒に出かける場所がなかなか決まらない……そんなママたちに、ご近所から海外まで親子でいっしょに楽しめるおでかけを提案するのが、『おやこデート こどもと楽しむおでかけガイド』(杉浦さやか/白泉社)です。

 イラストレーターである著者の杉浦さんは娘のふきちゃんを出産後、わずか2カ月で仕事復帰。夫婦で仕事に奮闘する毎日だが、気づけばふきちゃんが1歳半になるまでママ友0人だったという。ふきちゃんが2歳になった頃から「子どもと自分が楽しめるおでかけをしたい!」と考え、一念発起。親も子も楽しめる場所を、かわいらしいイラストとあわせて紹介したのが本書です。

 掲載されているおでかけスポットは、1歳から楽しめる遊園地や美術館というスタンダードなものから、写真スタジオでモデル気分を味わうという非日常体験、さらには子連れで台北という海外旅行まで、なんと80カ所以上! もちろんすべてフルカラーのイラスト付き、場所によってはコース仕立てで紹介されています。

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 例えば、1歳から楽しめる遊園地として紹介されている「浅草 花やしき」。ふきちゃんが1歳の頃は園内の授乳室を使っていましたが、3歳になるとミニ観覧車やメリーゴーランドのようなゆるい乗り物も、親子で楽しめるように。しかも半日たっぷり園内で遊んだあとは、浅草にある老舗洋食店で舌鼓。さらに隅田川で水上バスに乗り、大人たちは地ビールを堪能するという、ほんわかとしたイラストとともに紹介されている至福のツアーは、もはや子どもとのお出かけという域を超えたファミリーエンターテインメントといえます。

 また完全インドア派の著者家族が、友人たちと楽しんだ「キャンプ入門」のページには、素人キャンプルックのファッションからバーベキューメニューもイラストで紹介。りんごの芯をくりぬきバターを入れて焼いた「焼きリンゴ」は、見ているだけでお腹がすいてきます。

 さらに、「土日の高速道路をなめていたよ。行きも朝8時半出発では遅く、4時間かかったのが、さらに帰りは5時間の地獄の大渋滞。ふきはほとんど寝てくれて助かったけど、出発時刻の前倒しは必須」など、ママ目線の感想コメントも記載されています。この夏、キャンプデビューしたい人の準備にも役立ちそう!

 ほかにも「おでかけのもちもの」として、ふきちゃんのリュックと著者のリュックの中身も写真入りで大公開。お弁当やウエットティッシュのほかにも、帰りにスーパー銭湯に立ち寄るための温泉グッズ、さらには買い物用のエコバックまでリュックには入っています。おでかけビギナーのママたちは、この荷物をチェックするだけでも参考になりそうです。

「日曜の午後の銭湯で、はじめてのラムネ。地域センターで、親子パン教室。親も子も楽しめる場所を探すことは、そう大変じゃない。近くに、遠くに、さあ一緒におでかけしよう!」と本書にあるように、まずは今度の休日、親子で夢中になれるスポットを探しに行きたくなるような一冊です。

文=富田チヤコ