部下のやる気をUPさせる、勝海舟の言葉とは?―20代で知っておくべき歴史

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2017/7/26

『20代で知っておくべき「歴史の使い方」を教えよう。』(千田琢哉/学研)

「歴史の勉強は人生の予習である」――『20代で知っておくべき「歴史の使い方」を教えよう。』(千田琢哉/学研)は、ビジネス、恋愛、生き方に対し「行動力と思考力」が大幅アップする「本当に役に立つ歴史の使い方」を学べる一冊だ。歴史が好きな方はもちろん、苦手意識があっても、案外「食わず嫌い」かもしれない。まずは本書から、「歴史」に触れてみることをおススメする。

 早速、内容を抜粋してご紹介しよう。

■ライト兄弟が「生涯独身」を貫いた理由から分かる「成功者」の秘訣とは?

 動力飛行機の発明者として有名なライト兄弟。兄のウィルバーと弟のオーヴィル。二人は生涯独身で、人生のすべてを飛行機作りに費やしたという。結婚することで、「時間を奪われる」ことを嫌ったためだった。

 家族を養うとなると、一日中飛行機作りに没頭するわけにもいかない。家族が中心の生活となり、生活パターンも変化して、睡眠時間が削られる可能性もあるだろう。

 このライト兄弟の生き方から学べるのは、「十分な睡眠と物事に没頭できる環境のもとで、成功者は生まれる」ということだ。

 たとえ才能があっても、日々の生活に追われていては、それを開花させるのは難しい。もちろん、結婚しても成功を収めた偉人は大勢いるので、「成功のために生涯独身でいるべき」という話ではなく、「それくらいに一つのことを突き詰めて、挑み続けなければ、成功は生まれない」という訓戒に取ってもいいだろう。

■勝海舟から学ぶ、苦境に陥った部下にかける言葉とは?

 幕末の有名人・勝海舟が、当時外務省に勤務していた小村寿太郎にかけた言葉がある。小村は国際的な大事件の交渉に当たるため、不安を感じており、勝海舟に助言を求めていた。「まず、命がけでやると決めろ。死生を意にとめたらいい交渉などできるはずがない。真心を持って事に当たれば、あとはその都度考えればいい」。この勝海舟のアドバイスは、小村を大いに奮い立たせたという。

「ポイントを一つに絞ってもらうこと」。そして「『何とかなる』と励ましてもらうこと」。これこそ、小村が一番「ほしかった言葉」なのだ。とやかく説教をするわけでも、具体的な策を講じるわけでもない。ただ、小村の中で「まとまっていない」ことを明確にし、そして「お前ならやれる!」という鼓舞は、何物にも代えがたいアドバイスとなった。

 つまり、「苦境に陥った部下にかける言葉は『心配するな』『何とかなる』」でも十分な場合があるということだ。

 リスクヘッジに重きを置いて、「無責任なことは言えない……」と消極的になってしまう方もいるだろう。だがもし、あなたが悩んでいる時に、「心配するな」「とにかく一生懸命やれ」と言ってくれる人がいたら、結果はどうであれ、励みになるのではないだろうか。

「歴史なんて過去のことを勉強しても、意味がない」という思い込みは、本書を読むことで払拭してほしい。歴史を知ることで、いかに「今」が豊かになり、「先人の知恵」として活用できるか。そういった「発見」と「驚き」を、そして「生きる糧となる考え方」を本書は与えてくれるだろう。

文=雨野裾