病院へ行っても異常なし。でもどれだけ寝ても眠いしだるい…そんな「眠いだるい病」を自分で治すには?

健康・美容

更新日:2019/3/1

■副交感神経系が優位となり眠いだるい病を生じることも

 他にも自律神経系統の調整力が低下していて、副交感神経系が優位であるという人も眠いだるい病患者に多く見られる特徴だといいます。副交感神経系とは通常、睡眠中などに活動する神経です。日中の活動時に優位となる交感神経系と合わせて自律神経と呼ばれ、2つの神経系のバランスが整っていることで私たちは健康な体を維持しているといいます。

 副交感神経系が優位になっている眠いだるい病の人は夜の睡眠だけでは眠くなるので、さらに日中に睡眠を取ったりします。すると、それによってさらに副交感神経系が優位な体になっていくのです。

 つまり副交感神経系が優位であることが原因となって眠いだるい病を生じている人は、眠気を改善させようと日中に睡眠を取れば取るほど、さらに日中の眠気が悪化するという悪循環に陥ってしまう可能性が生じることになります。

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 自律神経系統のバランスの崩れが原因となっている場合には金魚運動や毛細運動、ヨガなどがおすすめだといいます。もちろん規則正しい生活へと改善することも効果的です。

 本書ではさらに詳しく具体的な症状や症例、対策について書かれています。似たような症状が見られる病気との具体的な症状の違いについてもしっかりと解説されているため、まずは自分で簡易的な確認をすることも可能です。さらに市販薬の使い方のコツ、眠いだるい病の疑いが高くなった場合にどのように病院に受診すれば良いのかといった案内や具体的な治療法まで紹介されています。

 臓器などに何も異常がないのに倦怠感を覚えたら、ぜひ、本書で紹介されている改善策や予防法を試してみてはいかがでしょうか。

文=Chika Samon