婚活二股女子、自傷恋愛女子……「タラレバ娘」必見! 結婚に必要な条件って?

恋愛・結婚

2017/9/4

『恋愛迷子に贈る しあわせのコンパス』(ANNA、はるな檸檬/ワニブックス)

「恋愛の困難」に向き合うことは、仕事や性格、家族との関係といった、自分の「生き方」そのものを見つめ直すのにもつながるのだと、『恋愛迷子に贈る しあわせのコンパス』(ANNA、はるな檸檬/ワニブックス)を読んで思いました……。恋愛って、深い。

 本書は恋愛研究者のANNA先生が、恋愛に関する様々な問題を抱える女性たちの悩みをバッサバッサと斬り、盲目になっている女性の目を覚まさせてくれるインタビュー形式の恋愛指南書だ。

 かわいくも脱力系の絵柄が人気の漫画家・はるな檸檬さんのプチ漫画もいっぱいなので、活字を読むのがちょっと苦手な方にもおススメしたい。「共感」あり、「笑い」あり、「深み」あり、全国の恋愛迷子に、ぜひとも読んでほしい。

 本書の中身を、ちょっとだけご紹介しよう。

★お悩みケース1 ≪婚活二股女子≫ 「才能(好き)」と「安定(経済力)」どっちを取る?

 相談者のマリコさん(30歳)は、クリエイティブな男性が好みで、現在も生活力はないが才能はある40歳のアーティストと付き合っているそうなのだが、結婚を考える年齢になり、不安のモヤモヤが。

 そんな時、自分のことを好きだと言ってくれる堅実な正社員が現れ、「収入の安定さがない好きな男性」か「一緒にいてもつまらないけど、堅実な男性」、どちらを選ぶべきか悩んでいるという。

 「好き」か「安定」か、どちらを取るか……。夫婦共働きが普通になってきているとはいえ、まだまだ女性の管理職は少なく、出産・子育てなどで働けなくなる可能性のある女性にとって、「男性の経済力」は軽く考えられないポイントだ。

 ANNA先生は、納得のいく結婚には「止められないほどの情熱や勢い」か、「相手に対する深い尊敬や信頼」が必要と語る。

 そして、マリコさんと対話を重ね、マリコさんにとって「安定の正社員」は、そのどちらもないことが分かった。つまり、「正社員はそもそも選択肢にすら入っていない」のだ。ハッとするマリコさん。さらに会話を続けると、安定の正社員との結婚を考えた裏に、「親」の存在が……。

 マリコさんは不安定な職業の彼に不安を抱いていたのではなく、「親には紹介できない」という理由から、踏み切れない想いがあった。「才能(好き)」vs.「安定(経済力)」の対立に見えたこの問題、実は「自分」vs.「親」だったのだ。

 そのことに気づいたマリコさんは、今も不安定だが大好きなアーティストの彼と付き合っているという。

★お悩みケース2 ≪自傷恋愛女子≫ イケメン、お金、地位を重視した恋愛って……。

 相談者のエミさん(31歳)は、「すごいイケメン」や「すごいお金持ち」とばかり付き合ったり(別れたり)、セフレになったりというゲーム感覚の恋愛ばかりしてきた自由奔放な女性。けれど、そろそろ今までの恋愛を変えたいと、ANNA先生のもとへ。

 エミさんほど極端でなくとも、「いつも同じタイプの男性を好きになり、フラれてしまう」「顔で選んでしまうけど、結婚には向いてないタイプの男性ばかり……」など、恋愛の成就や長続きする相手と、恋に落ちるタイプが異なることに悩みを抱えている女性もいるだろう。

 そこでANNA先生は「恋愛のモノサシ」について話す。

 恋愛で相手を好きになる気持ちを「栄養」、「おやつ」、「毒」の3つに分ける。
(栄養は人間関係の土台。尊敬や信頼があり、素の自分同士で分かり合える。落ち込んでいても安らげ癒されるもの。
おやつはときめき要素。ドキドキする。Hしたい気持ち。あると嬉しいし楽しいもの。顔とかお金とか地位とかが含まれる。毒は人間関係を壊す全て。会うたびに喧嘩する、DV、あと生理的に受け付けないとか、相手にイライラモヤモヤする。恋愛における障害も含まれる)。

 栄養58、おやつ29、毒13の比率で得られる相手が、恋愛相手に適した存在だそうだ。

 エミさんの場合、極端に「おやつ」が多い恋人の選び方をしているので、もっと「栄養」を感じられる男性を探したほうがいい……ということが分かり、「モノサシ」ははっきりしたのだが、さらなる対話の結果、エミさんの恋愛スタイルは「自傷行為」になっているのでは……という話になっていく。

 様々な恋愛迷子たちの悩みを解決していると、思いがけない「心の枷(かせ)」に突き当たった。ANNA先生は「恋愛」のことだけではなく、その人の人生そのものに、愛情いっぱいのアドバイスをくれているように思う。……私もANNA先生に人生相談したいです(笑)。

文=雨野裾