やさしく始めて、次第にハードに…

2012/2/4

図解 プランターの野菜つくり (1) 慣れる楽しむコツのコツ

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 農文協
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:eBookJapan
著者名:山田貴義 価格:525円

※最新の価格はストアでご確認ください。

農文協の本はのっけのページから、読者の心をつかみます。「ベランダでも工夫次第で二十余種の野菜を一年中楽しむことができる」と。

食べ物にかなりの執着がある私ですが、実は「緑殺し」で、自宅での栽培に憧れながらも成功したためしがありません。家庭菜園の本はなぜか縁遠く、「図解」という文字に誘われてこの本を購入。

その名の通り、両面見開き、絵や表などであれよあれよという合間に、読み終わってしまいます。入門という甘い言葉に誘われて、まっさらな心で読み進めてゆくうちに、説明は気がつくと詳に細に。説明はいたって簡単な文章ですが「プランター栽培の押さえどころ」をきちんと強調してあります。

適当な箱を見つけて、適当に種をまき、気の向いたときに水をやって、ことごとく作物になったであろう植物を殺してきた私には、あぁ! こんなことも。うそ! そんなことも? というようにこれまでの失敗の原因を目の当たりにしました。「水はけがよくなくてはならない」とか」「向きによって日当たりが違うし、湿度も変わる」「同じ野菜を植え続けると土が弱る」というような、まさに「コツ」と「基本」ををきちんと一つ一つ説明してくれます。さらには工夫次第で室内菜園もできると。

なにしろ図解が明確で、わかりやすい。プランターの選び方に始まり、土の種類と配合法、肥料のやり方、など読んでゆくうちに段々専門的になってゆき、動物を育てるのと同じで、植物もいとおしんで手をかけてやれば、育つという事実を再確認。導入から一気に「コツのコツ」まで盛り上げてゆく構成がニクイ。中盤には間作で大型プランターを使いまわし、一年中八百屋並みのバラエティをそろえるトリックまで紹介。欲を言えば、どれか数種類を取り上げて、種購入、プランター購入から栽培・収穫までのハウツーを一歩一歩やって欲しかったかも。

小さい本なのに情報量が豊かで、「初心者」意識で読み始めた人も、あっという間にベテランになりそうなほど専門的な知識がわんさか載っています。今年こそ、家庭菜園にチャレンジしようと奮起させられる1冊。忙しい仕事の合間にこういう本を読むのもかなり、「トリップ」になって楽しめました。

一年を通じてこんなにたくさんの野菜が家でできたら!! さっそく捕らぬ狸の皮算用

うひゃ! プロはここまで考えるんだ…これまで私の野菜たちは「焼死」してたのか…。外に出しときゃいいというのではないんです

用土も発酵の世界なのかとふむふむ

さまざまなハーブ栽培のハウツーも簡単にこのとおり (C)山田貴義/農文協