メールの下書きを利用して連絡…浮気や不倫を覚悟したあなたに贈る“禁断”の密会マニュアル

恋愛・結婚

更新日:2017/10/23

『文春にバレない密会の方法』(キンマサタカ/太田出版)

 誰にでもやましいことの一つや二つはあるはずだ。聖人君子で居続けられる人などほんのひと握り、いや、ひょっとすると身の回りが何もかもまっさらなんていう人は本当にいないのかもしれない。

 抱える何かをひた隠しにして生きる。昨年から、急激に増えたようにも見える芸能人の相次ぐ不倫報道も、そんな世の中の醜さを象徴するできごとの一つだ。きっかけになったのは雑誌『週刊文春』であるというのは、おそらく多くの人が認めていることだろう。

 それからというもの、浮気や不倫について世の中の視線が厳しくなっているようにも見える。しかし、それでもなお恋人や伴侶以外にどうしても会いたい……もとい、愛したい人がいるという人に紹介したいのが『文春にバレない密会の方法』(キンマサタカ/太田出版)だ。

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 本書は、文春のターゲットにならずとも、情事に身を染めたいとする一般人に向けて密会のあらゆるテクを伝える“禁断”の一冊である。

◎ホテルといっても“シティホテル”で決定的な証拠を消すべし

 初めて会った飲み屋で盛り上がり、そのままラブホテルへ……。浮気や不倫のシチュエーションとしては、よくありがちな光景だ。しかし、露骨にラブホテルへ行くならば、古典的ながら「シティホテル」を利用すべしと提案するのが本書である。

 シティホテルとは、いわゆるふつうにイメージされるホテルだ。そのメリットは、必ずしも男女がまぐわう場所ではないということ。ひょっとするとカフェやレストランで食事をしていただけかもしれないし、二人っきりで会っていたという状況証拠になれど、決定的な証拠になりづらいのが選ぶべき理由だ。

 また、ホテルから出る時間をたがいにずらすというのも、古典的ながら有効な方法の一つ。最近は、昼間の時間でも比較的安いプランを用意しているシティホテルもあるという。

◎CIAのお墨付き? フリーメールの下書きを利用して連絡

 昨今の不倫報道を見ると、LINEのやり取りが流出するというパターンも少なくない。一般人であっても、濃密なやり取りをしていたのが恋人や伴侶にバレたら一大事どころではない騒ぎだが、本書では連絡手段に「メールの下書き」を使う方法が紹介されている。

 やり方は単純で、相手と共通のメールアカウントを持つだけ。近ごろはGmailやYahoo! メールなど様々なフリーメールもあり、複数のメールアドレスを持つのもたやすい。本当かどうかはさておき、著者によれば「アメリカの元CIA長官が実際に使っていた連絡手段」だったほど秘匿性の高い手段だという。

 もちろん露骨過ぎる文章をモニタ上で横から見られたらアウトだが、もし複数の浮気や不倫の相手がいるなら、それぞれに応じた専用アカウントを作るのもテクニックの一つだ。

◎相手をあえて怒らせて“外出”の理由を作る

 恋人や伴侶の行動が、最近どうも怪しい……。いつもは定時で帰ってきているはずがだんだんと遅くなるなんてことがあれば、相手は不可解に思うはずである。他の誰かと密会するなら、それ相応の理由も必要になってくるのだが、本書がすすめるのはあえて恋人や伴侶を「怒らせる」という方法だ。

 できればまったく関係ない話題で、恋人や伴侶へとにかく何かしらのケンカを仕掛ける。これを逆手に取って、なかなか帰ってこない理由をあえて自分から作るというのがこのやり方だ。そして、アフターフォローも忘れずに、ほんのわずかな一言でも「反省しました」と付け加えて、手土産の一つでも買っていくのがベターだという。

 最後に念のため言っておくが、これらの方法はどれも浮気や不倫を推奨しているわけではない。しかし、時に本能のまま動いてしまうのも人間の性。もしどうしても恋人や伴侶の他に愛する人ができたなら、墓場まで持っていく覚悟で情事に身を染めてほしい。

文=カネコシュウヘイ