「心地よさ」を大切にするリノベーションにうっとり! デザイナー・石原左知子さんの“海辺の家”

生活

2017/10/21

『海辺のリノベ やっぱり海のそばに住みたいと思った』(石原左知子/KADOKAWA)

 “働く女性の24時間”をテーマにした代官山のライフスタイルショップ「shabby genteel(シャビー ジェンティール)」のデザイナー・石原左知子さん。1982年のオープン以来、ファッション業界を牽引してきました。現在は店舗を持たず、ショップチャンネルでアパレルを販売していますが、彼女の生き方や暮らしぶりに憧れるファンも多くいます。

 そんな石原さんが神奈川県三浦半島・佐島にマンションを購入。自ら間取り図を引いてフルリノベーションした住まいの様子を『海辺のリノベ やっぱり海のそばに住みたいと思った』(石原左知子/KADOKAWA)にまとめました。物件選びからリノベーション、インテリア、実際の暮らしまでが綴られていますが、リノベーションへのこだわりを通して石原さんの人柄を感じられる内容になっています。

 写真は雑誌『POPEYE』(マガジンハウス)のファッションページを手掛ける写真家・白川青史さんが担当。美しい写真集のような1冊に仕上がっていて、眺めているだけでも素敵な時間を過ごせますよ。真似したくなるリノベーションのアイデアがたっぷり詰まった本書を、少しだけ覗いてみましょう!

■物件の選びの決め手は景観のよさ

 物件の決め手は、ひとえに景観のよさ。海に夕陽が落ちるのを見られることは、海が好きで、日差しを浴びることが好きな石原さんにとっては最大の魅力。家=箱で、箱の中を暮らしやすいよう整えることが“住む”ことだという考えのもと、リノベーションをスタートしました。

■キッチン横の「わけのわからないスペース」

 キッチン横に「わけのわからないスペース」を造ったのは、友人がここに座って、料理をする石原さんとの話を楽しむため。

■日当たりのいい和室をお風呂場に

 このお風呂場は、なんと元和室。朝、1日のはじまりであるシャワータイムを気持ちよく過ごすために、日当たりのいい場所をお風呂場にしたのだとか。「1日のうちで、何をするときが自分にとって一番大切か」ということを、リノベーションをするときによく見極めておくことが大切、と石原さん。

■心地よくなくっちゃ、意味がない

 間取りを整えたら、インテリアでさらに過ごしやすく味付けを。
リビングには、IKEAで購入したという寝転がれるソファ。「自分はもちろん、主人や訪れた人がくつろげる空間でなくちゃ意味がない」と、ソファはあえてL字型に置かず、オットマンを2台くっつけてソファベッド風に。

 ひとり掛けのソファが斜めを向いているのは、この方向の海の彼方に富士山が見えるから。家具を“真っ直ぐに置く”という概念にとらわれず、「心地よさ」を重視するマインドがインテリアにも表れています。

 巻末にはビフォー・アフターの間取り図も収録。掲載の写真にはアルファベットが振られ、間取り図に対応しているので、実際の家の造りを想像しやすく、読者がリノベーションするときの実用書としてもしっかりと役立ちます。センス満点のリノベーションの全貌はぜひ本書でチェックしてくださいね。

文=箕浦 梢