義務感を増やす「To Do リスト」はNG! 書くだけで願いがかなうという『願いごと手帖』のポイントとは?

暮らし

公開日:2017/10/27

 2007年初版刊行から10年、「書くだけで本当に願いがかなう! 運と幸せが集まる!」と実践する人が増え続けている『願いごと手帖』。どうして書くだけで願いがかなうのか、そのヒミツを『新版「願いごと手帖」のつくり方』ではじっくり解き明かします。また、脳科学者・篠原菊紀先生による、科学的な解説も必読です。


■『願いごと手帖』って何? 用意するものは、ノートとボールペンだけ!

『願いごと手帖』をつくるには、まず気に入った手帖かノートを1冊買って、ひとまず思いつくまま願いごとを書き入れてみる。そしてときどき見直して、かなった願いごとには◯をつける。たったそれだけのステップで、誰でもみるみる願いごとがかなってしまう「魔法の手帖」なのです。


 写真は、10年で2冊目になった筆者の願いごと手帖。書く時に楽しくなるように色や手触りが大好きなものを使っている。

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■どんな願いごとを書くのか?『上手な願いごとのくせ』をつける予行練習

【願いごとスクリーニングシート】

【ステップ1】
今、自分が座っている場所を見回す。その場所に足りないなあとずっと思っていたもの、あったらいいなと思うものがあったら書き出す。
例:きれいな色のテーブルクロスがあったらいいな。

【ステップ2】
今日の自分の頭の先からつま先まで意識を集中して確かめる。こうなったらいいな、あれが欲しかったな、と思ったことがあったら書く。
例:ラクに着られる動きやすいスーツを買いたい。

【ステップ3】
次に、家族、友人、周りの人との関係を確かめてみる。こうあってくれたらうれしいな、と思うことを書き出してみる。
例:夫の体調がよくなるといいな。

【ステップ4】
仕事や趣味、地域活動の中で、こうなって欲しいな、と願っていたことを具体的に書き出す。
例:パートの時給が上がるとうれしい。

【ステップ5】
さらに自分の中に眠る大きな願いまで思いを広げる。
例:「気持ちのこと→イライラしないで暮らしたい」「お金のこと→ローンの乗り換えがうまくいく」などジャンル分けするのがオススメ。

■願いごとは、気がついたら願いがかなっていたという『棚ぼた式』で書くのがコツ! 義務感を増やす「To Do リスト」はNG!

 願いごと手帖の魔法を発揮させる一番のポイントは、「目標」ではなく、「願いごと」を書くこと。目標は、より上の自分を設定して、それに向けて努力や準備を重ねるために立てるので、「To Do リスト」になりがちです。願いは自分の心の中に眠っている思いや、希望や気付きのことなので、どんなに数が多くてもよく、たくさん拾い上げて書くことで、必ずいくつかは実現します。すぐにかなうこともあれば、何年もあと、忘れた頃にかなうこともあるので、ときどき『願いごと手帖』を見返す作業が大切!


 お気に入りのノートやポストカードに、シールやスタンプ、マスキングテープなどを使ってオリジナルにアレンジしている人も多い。

■脳科学者 篠原菊紀先生に聞く、『願いごと手帖』で幸せになれるワケ

【ドーパミンの小出しが、さらなる幸福感につながる】
人間の脳は、うれしいことがあるとドーパミンが出ます。しかし、何年もコツコツ努力して大きな願いをひとつかなえた時と、日常のささやかな願いがかなった時とでは、実は出るドーパミンの量はさほど変わらない。それならば、小さく何度もドーパミンを出した方が幸福感が大きく、能力も伸びます。

【手帖に書き出す作業により、脳の効率がアップする!】
脳のワーキングメモリーの容量には限界があるので、ポジティブな願いでも強く持ち続けることで、脳の効率は落ちてしまいます。そこで、一旦願いを書き出す作業である『願いごと手帖』は、とても効果的なのです。願いがかなった達成感を小さくたくさん積み重ねることの繰り返しは、日々の幸福感と自信につながります。

コンテンツ紹介
第一章:願いごと手帖の魔法
第二章:願いごと手帖のつくり方 〈準備編〉暮らしに願いを生み出す力をつけよう
第三章:願いごと手帖のつくり方 〈実践編〉願いごと手帖を書こう!
第四章:願いごと手帖のつくり方 〈完成編〉かなった願いを運に変えよう!
第五章:いろいろ使えて楽しい! 「願いごと手帳 パワーアップ術」
第六章:実録インタビュー 幸せになるヒントはここにある 願いごと手帖を書く4人の女性たち
第七章:先生、教えてください 願いごと手帖に願いを書くとなぜかなってしまうのでしょう 篠原菊紀さん(脳科学者)に聞いてきました
第八章:幸せ体質をつくる小さなノート術
コラム:願いを書くことで生まれる、不思議な魔法、願いごと手帖がつくる / しあわせ予測システム

ももせいづみ
暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。執筆、イラスト、講演などのほか、雑誌、テレビ、ラジオなどさまざまな分野で活躍中。日々の暮らしの中から生まれるコラム、忙しくてもゆるりと楽しく暮らすためのアイディア、時短レシピ、生き方のアドバイスは男女問わず幅広い世代から支持を集めている。オフィシャルサイト:http://www.izoomi-m.com/