植物が身近にある暮らしの大切さを再認識! リトルガーデンの楽しみ方を伝授

公開日:2012/2/10

リトルガーデンの楽しみ

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : モバイルメディアリサーチ
ジャンル: 購入元:電子貸本Renta!
著者名:大野八生 価格:315円

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こうも寒い日が続くと、例年以上に春が恋しくなってきます。「早く、暖かくならないかなぁ。寒々とした風景でなく、お花が咲いた明るい景色が見たい!」と日々、春を待ち焦がれる私がダウンロードしてみたのは、「リトルガーデンの楽しみ」。表紙にジョウロと小鳥の素朴なイラストが描かれ、ほんわかとした雰囲気を漂わせているこの本は、植物を育ててともに暮らすことの大切さを再認識させてくれる1冊です。

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「今日から植物と暮らしてみませんか?」と提案するこの本では、まず、庭がなくてもコップに草花を生けたり好きな植物をひと鉢育ててみたりと、植物を普段の生活空間の中に取り込むことは意外と簡単だということがエッセー風の文章で綴られています。朝の水やり、ベランダにて、花屋さんと仲良くなろう、最後まで花を楽しむなど、前半では植物が身近にある生活の楽しさとそうした生活を送るためのちょっとしたコツが伝えられています。

後半はやや実用的になっており、パンジーやビオラ、マリーゴールドなどの季節の花を育てる方法がわかりやすく解説されています。そして「食べられる植物を育ててみたい」方には、ハーブの育て方、スプラウトの楽しみ方、台所で小さな緑を育てる方法が伝授されるのです。植物を育てることに興味がわいてきた読者には、「永いスパンでの植物の楽しみ方」も最終章に用意されています。「自分の将来の庭」のために、オリーブやレモン、さくらんぼ等の木を鉢で育ててみるのも楽しそうですね。

この本を読んでいて、ふと「最近、切花も買ってないなぁ」と、花のない生活を送っていることに気がつきました。春がやってくるのはもう少し先のこと。そして、植物には癒し効果もあるはず。物事が超ハイスピードで進むストレスだらけの毎日も、植物を身近に置くことでひと呼吸おけるようになるかもしれません。「毎日仕事が忙しくって」とお疲れ気味の方にもおすすめです。

パンジー、ビオラ、姫スイレンなど、この本で紹介される植物はどれも育てやすいものばかり。手軽に手間をかけずに植物のある生活が始められます

私が興味を持ったのはスプラウトの育て方です。かいわれ大根やアルファルファ、もやしと、どれもスーパーで比較的安い値段で手に入る野菜ですが、自分で育てていく過程を日々観察するのはきっと楽しいはず