「野菜たっぷりスープ」から「5分でできるスープ」「体調別スープ」まで! “魔法のように効く”体を助ける美味しいスープ【作ってみた】

食・料理

2017/10/30

『魔法のように効くスープ からだに!暮らしにも!!』(牧野直子/新星出版社)

 一気に寒くなり、温かい食べ物が恋しくなるこの季節。秋冬は、体が温まる鍋やスープ類が登場する頻度も急上昇する。しかし、自分だけで作っているとマンネリ化しがちな料理でもある。やはり外からアイデアを仕入れたい。そんな時に見つけたのが、『魔法のように効くスープ からだに!暮らしにも!!』(牧野直子/新星出版社)。

 本書は、ただのスープレシピの本ではない。“魔法のように効く”スープらしい。中を見てみると、野菜がたっぷり摂れるスープから5分で完成するスープ、体調に合わせて選べるスープなど、需要別に紹介がなされている。早速、これは!と気になったものをいくつか試してみようと思う。

■「大根、焼きねぎ、ぶりのスープ」(P.20~P.21)

 まず1つめは、これ一皿で野菜が185gも摂れるという「大根、焼きねぎ、ぶりのスープ」。熱湯にくぐらせたぶりのアラ、水、昆布、塩を鍋に入れ、沸騰直前に昆布を取り出して大根、焼き目をつけた長ねぎを加えて煮る。あとは三つ葉とニラと醤油、黒酢と醤油と生姜、ごま油と柚子こしょうをそれぞれ混ぜてたれを作り、食べる時に好みでかける。

 シンプルな中にもぶりの出汁、大根の甘み、ねぎの風味がたっぷりと溶け込んでいて、そのまま食べても絶品。つけダレをつけるとまた違った味が楽しめ、あっという間に食べきってしまった。むしろもっと食べたい……! これで野菜をたっぷり摂れるというのは、すごく得した気分だ。

■「かんたん酸辣湯風」(P.51)

 2つめは、たった5分で完成する、アイデアに驚く「かんたん酸辣湯風」。鍋に水と鶏がらスープの素を入れ、沸騰させてもずく酢を汁ごと入れて醤油で味を調える。あとは溶き卵を回し入れ、ラー油とねぎを散らせば完成。

 もずく酢で酸辣湯……? と思ったが、驚くぐらい酸辣湯だった。酸味とピリ辛が食欲を刺激し、あまり食欲のわかない朝でもすっと体に入ってきそう。春雨や豆腐を加えたり、ごはんにかけたりしても美味しかった。これはリピート確定だ。

■「キャベツのかき玉スープ」(P.109)

 最後は、胃がつかれた日に食べたい「キャベツのかき玉スープ」。オリーブオイルで千切りキャベツを炒め、ふたをして蒸し焼きにし、水とコンソメを加えて煮立ったら塩で味を調える。最後は溶き卵を加え、黒胡椒を散らせば完成。今回は、水とコンソメを加える段階で豆腐を入れ、片栗粉でとろみをつけてみた。

 キャベツの優しい甘み、ピリッとした黒胡椒のアクセントが嬉しい、身体がじんわり温かくなるスープ。飲み会などで疲れた胃を休めたい時に重宝しそう。キャベツには「キャベジン」という胃の粘膜を修復する働きを持ったビタミンUが含まれているそうだ。

 この『魔法のように効くスープ からだに!暮らしにも!!』に掲載されているスープは、どれも知っていると役立つ上アレンジも利きそうなものばかり。基本のレシピを覚えたら、好みの野菜を足してみたり、肉の種類を変えてみたり、魚にしてみたり、自分好みのスープを楽しめる。紹介したものの他にも、「かぼちゃ、パプリカ、鮭のカレークリームスープ」や「鶏肉と丸ごとトマトのスープ」「ほたて缶と白菜のミルクスープ」など、作ってみたいスープはまだまだある。スープを食べれば風邪を引かないというわけではないが、少しでも元気に寒い季節を乗り切るために、身体を温める食べ物や栄養たっぷりのスープを積極的に摂っていきたい。

調理・文=月乃雫