結果を出すコクヨ社員が密かにやっている「片づけ」とは? できる人は、「しまう」のではなく「立てる」!

ビジネス

更新日:2017/11/20

『仕事がサクサクはかどる コクヨのシンプル整理術』

 秋も深まり、あっという間に年末の気配……。そう、まもなく2017年が終わり、新たな1年がスタートする。そこで、今年こそやっておきたいのが身の回りの「片づけ」だ。

 ノートの定番「Campus」シリーズでお馴染みのコクヨは、日本でフリーアドレス(社員が固定された席を持たない制度)をいち早く導入し、効率化・生産性アップに取り組んでいる。そんなコクヨの社員たちは、実に片づけが上手い! そして楽しんでいる。

 コクヨ社員の中にあっても、特に「片づけ上手」と呼ばれる社員の整理術には、いくつか共通点があるようだ。

advertisement

 そのひとつが、「しまう」のではなく「立てる」。仕事の生産性アップに直結する「立てる」を取り入れた社員の整理術を5つ紹介しよう。

■「立てられるかな?」と思ったら、立ててみる

とりあえず、立てることを検討しよう。

 デスクの上には、収納ボックスとペン立てをひとつずつ置いて、それらにこまごまとしたものを立てて収納。スキャナーなどの電子機器も、立ててみると、案外スッキリと収納できる。

 この社員が使っている収納ボックスは、スリムでコンパクトに見えるが、実際は、かなりの収納力がある。このまま会議室や打ち合わせスペースに持って行くだけで、ちょっとした仕事場が完成する。

 あちこちに散らばりやすいスマートフォンなどのケーブル類も、ペンケース「ネオクリッツ」にまとめて入れて、立てて収納する。

 ケーブル類は、何気なく置いておくと、上にモノが置かれて、いつのまにか姿が見えずに行方不明……という悪いパターンになりがちなモノの筆頭だ。だが、立たせて収納しておけば、そういう事態も防ぐことが可能なのである。

■立てて、浮かせて、空中に収納する

 デスクの下、引き出しの壁面スペースに、マグネットフックを利用して、いろいろなものを掛ける。マグネットフックを使えば、空中も立派な収納スペースとなる。
出しっぱなしで、引き出しやケースにしまい込まない収納ですから、使おうと思ったときに、すぐに手に取れるのが効率的!

 基本的には、手前から順に、よく使うものを配置している。たとえば、一番使うスマートフォンの充電ケーブルは引き出しの前面に掛ける。デスク下の奥のほうには、防災用ヘルメット(めったに使わないけれど、近くに置いておきたいもの)を。床置きにしているとホコリがたまりやすく不衛生になりがちだが、吊り下げていると、それほど汚れない。

 この社員、自宅では、ベルトやネクタイなど、こまごまとしたものは浮かせて収納するとのこと。クローゼットや引き出しに入れてしまうと、手前のモノばかり使ったり、奥のほうに何年も使わないものがたまってきたり……と管理がずさんになりがちだからだ。ひとつひとつがよく見えていると、どれも手に取りやすく、「増えすぎだな」とか「コレはちょっとくたびれてきたから、そろそろ処分かな」などと、メンテナンスのタイミングを逃すことがなくなる。

■バッグの中身も、それぞれ立たせる

 デスクや床に置いたときに自立するバッグを使っている社員は、バッグの中身も、それぞれが立つように工夫している。

 こまごまとしたもの(書類や文房具、財布、名刺、iPadなど)は、「バッグインバッグ Bizrac k(ビズラック)」に入れて立たせる。収納力があるのに厚みが出ないところが気に入っているとのこと。

 充電用ケーブルなどのコード類や医薬品などの小物を入れた2つのポーチも、厚みがないものを選んでいるので、立たせるイメージでバッグに差し込むようにして入れられる。
バッグの中に立てて収納しているメリットは、どこに何が入っているかがひと目でわかること。ほかの物の下に潜り込んで行方不明になる心配がないので、バッグをひっくり返してモノを探すことがまったくなくなったという。

 バッグ自体もゴロゴロせずに、スマートな印象にも。

差し込むように収納したいので、ポーチの素材は、フニャフニャしない張りのあるものを選ぶ。

■立てやすいから、「より薄いもの」を選ぶ

 何か新しくモノを購入するときには、「なるべく薄いもの」を選ぶ社員も。薄いものの多くは、立てて収納することができるから、である。

 薄いノートパソコンは、本棚に本を差すように、立てて収納

することが可能。見た目もスッキリするし、ホコリもかぶりにくくなって衛生的だ。うっかり、パソコンの上に重いものを落としてしまった!という失敗も起こらない。

 また、立てて収納していると、それぞれの収納物がよく見える。モノをいくつも重ねてしまうと、下になっているものがよく見えなくなるが、立てて収納することで、あれこれ探す時間も減らせる。

 理想の薄さは10ミリ未満。最近では、モバイル関連機器などにも、ずいぶんと薄い製品が登場しているので、「薄いもの」の選択肢が増えてうれしい、と語る。

 いかがだろうか。

 片づけにもちょっとした「コツ」を取り入れることで、これまでと違ったキレイを目指せる。

 オフィスで家庭で、実践することをおススメしたい。

<プロフィール>
コクヨ株式会社
1905年創業。文具、事務用品を製造・販売するステーショナリー関連事業と、オフィス家具、公共家具の製造・販売、オフィス空間構築などを行うファニチャー関連事業、オフィス用品の通販とインテリア・生活雑貨の販売を行う通販・小売関連事業から成る。
オフィスをショールーム化した「ライブオフィス」や、業界でいち早く「フリーアドレス」を実施するなど、生産性をあげる取り組み提案や商品開発を多数展開。クリアファイルやペンケース、収納ラックやデスクにいたるまで、業務効率を高める商品は評価が高い。