子どもから大人まで世界中で読まれ続ける「お金」の入門書。大人も学び直したい「リッチになるための心構えと方法」とは?

ビジネス

公開日:2017/11/9

『マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門』(ボード・シェーファー:著、村上 世彰:監修、田中 順子:翻訳/ 飛鳥新社)

 2001年に翻訳され世界中で読まれ続ける、子ども向けに書かかれた「お金の入門書」が、このほど村上世彰氏監修のもと新訳で登場した。『マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門』(ボード・シェーファー:著、村上 世彰:監修、田中 順子:翻訳/ 飛鳥新社)である。

 経営・資産形成コンサルタントであるボード・シェーファー氏による本書を監修した村上世彰氏は、1999年から2006年まで「村上ファンド」を運営。「もの言う株主 」として活躍し、現在 『生涯投資家』(文藝春秋)が大ヒット中の、お金儲けのプロである。「ライブドア」とともにベンチャーブームを牽引した村上氏は「日本では、小さな頃からお金に関する勉強をするチャンスがない。これはとてももったいない」と述べる。アメリカなどでは世界で稼げる子どもにするために、小さい頃からお金の教育をしている。高校生で起業は当たり前。大学入試で起業経験を聞かれるという。日本の学生の起業意識は世界的にも低いといわれるが、これも小さな頃から「お金教育」がなされないことも一因なのだろうか。しかし雇用の流動性がますます高まる時代、起業やスタートアップというワードを耳にする機会は増えたように感じる。ベンチャーブームがまたやってくるかもしれない。

 本書は、犬のマネーがキーラという11歳の女の子に、お金持ちになる秘密や法則をわかりやすく伝授し、少女が夢を叶えるという内容なので、難しい用語などは一切ない。「ご両親が困っているのは、君くらいの歳の時にお金との付き合い方を学ばなかったからだよ」という犬の言葉から始まるキーラの「マネーすごろく」は、お金の本とは思えないほどワクワクする。

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 犬のマネーは、

・「お金は汚い」という考えは大まちがい

・お金があれば他の人を「助ける」ことができる

・「働く」のはつらいことでも不愉快なことでもない

・お金をかせぐ基本は「誰かが困っていること」を解決すること

・「投資」ってなに? 「資産形成」ってなに?

・もし「借金」ができたらすべきこととは?

・なぜ「信用」が大切なの? どうすれば得られるの?

 などを教えてくれる。

 キーラはお金持ちになったことで、「以前より幸せになり自信ができた」という。お金持ちになること、お金を増やすことは、賢いことであり誇り高いことなのだ。

 本書は「楽しみながらお金持ちになる」ことを提唱するとともに、「お金の意義」「働くことの意味」「人は何にお金を払うのか」 「投資と資産形成の基本」「信用の大切さと築きかた」などを教えてくれる。人生100年時代、今からでも遅くはない。いつの時代も変わらない「お金と人生の大原則」を、大人も学び直してほしい。

文=泉ゆりこ