読書メーター「読みたい本」ランキング2作連続1位獲得! 大人気ファンタジー小説第3弾早くも登場。遂に宿敵・銀黒王と全面対決!!

文芸・カルチャー

2017/11/13

『利き蜜師物語3 歌う琴』(小林栗奈/産業編集センター)

 子どもから大人まで楽しめるファンタジー小説として人気を博している「利き蜜師物語」シリーズ。どこか懐かしさを感じさせつつも、蜂蜜を題材にした独特な世界観が多くの読者の指示を得ている。

 早くも、11月13日に最新刊『利き蜜師物語3 歌う琴』(小林栗奈/産業編集センター)が発売される。

 「利き蜜師」(ききみつし)とは蜂蜜の専門家であり魔術的能力を持った「術師」のことだ。国家に認定された「利き蜜師」の最高位「金のマスター」である穏やかな青年・仙道(せんどう)と弟子のまゆが、その力を用いて、空想的で不可思議な事件を解決していく。

 既刊1巻・2巻は読書メーター「読みたい本」ランキング2作連続1位を獲得しているので、そちらに寄せられた感想(※)をご紹介しよう!

○1巻

思わず一気読みしてしまいました。素敵なファンタジー小説に出会えました。簫白

絶望を知ってるから、光を求めて歩み続けることができるのだと思う。 世界観がしっかりしてて、今回は序章という感じ。続きが気になる。 やさしくて、切ないところもあるけど、光へ向かう物語。梅みかん

蜂蜜からこんなに世界が広がるとは!脅威との戦いはありますが、総じて優しい雰囲気を持ったファンタジーだと思いました。不思議な利き蜜師、仙道のさらなる過去と正体、潜在能力未知数の弟子、まゆの今後がすごく気になる。ぜひ続編をお願いしますm(_ _)m「いずれまた会おう。」というどなたかの声を信じたい。花宴

○2巻

読んでて心地よいファンタジーです。銀蜂の王様の謎は最後にちょっこりで、仙道師匠とまゆの探偵物語てな感じでした。蜂蜜で過去視できるまゆは探偵業にピッタリかと。師匠の出番が控えめですがグッドジョブでした。続きが楽しみです。グリンタ

利き蜜師シリーズ2作目。今巻は銀黒王との戦いはお休みでとても素敵な図書館のある古城が舞台。呪いがかけられているという城主一族にまゆが奮闘。仙道や月花に助けられながらも、皆の心を溶かして、、、。昔のお伽噺の様なストーリーに夢中になって読みました。ファンタスティック!次巻も愉しみです!ぽろん

楽しみにしていた、利き蜜師物語の続編!前作よりも読みやすかった。やっぱりファンタジーは面白い!ちょろっと出てきたイリヤ兄さんが素敵だった。次巻も楽しみ。これからも、小林さんのことを応援します!もっと読まれてほしい!さく

 さて、気になる最新3巻の内容だが、前作で仙道の因縁浅からぬ宿敵であり、世界を襲う原因不明の奇病「トコネムリ」と何かしらの関係を持つとされる「銀黒王」の居場所が明らかになった。

 銀蜂を率いる大敵「銀黒王」が潜んでいるのは「月の古都」。――そこは芸術と退廃の都。仙道とまゆは、その地で、エイラという女性と出会う。彼女は「月の古都」で代々続く琴の名家の出身。琴の才能に嫉妬した父親によって他国に嫁がされていたのだが、離縁して実家に戻ってきたのだった。仙道たちがお家騒動に巻き込まれる一方で、銀黒王の魔の手がまゆへ伸びることに。

 前作『利き蜜師物語2 図書室の魔女』で、私はちょっとした不満を抱いていた。それは仙道の活躍が少なかったこと。やっぱり仙道をもっと登場させてほしい……! まゆの成長を温かく見守り、いざという時だけ手助けをする仙道は、(そういうところが魅力なのだけれど)表立って行動することがあまりない。

 しかし、本作は仙道がたくさん出てくる。大いに活躍する。生い立ちなどにも触れられ、まゆの「保護者」としての側面が強かった彼のバックボーンが掘り下げられているところも、大満足だった。

 それどころか、まゆの成長が著しく速いばかりに、仙道の想像を越えてしまい、彼が困惑する様子も見られる。仲の良い二人に、亀裂……とまではいかないが、「ほころび」が生じ、仙道はまゆを、両親の元に帰すことすら考え始めるのだ。

 4巻では2人の関係にも変化が見られるのではないだろうか。本巻で銀黒王との(とりあえずの)決着は就いたものの、それがさらなる事件に繋がっていることもあり、3巻目にしてこの作品最大の見せ場が展開される。ここから物語が大きく動き出すのだ。期待に胸が膨らむ。次巻、楽しみだ。

文=雨野裾

(※)読者コメントは、ドワンゴが運営する「読書メーター」より引用