貴方の戻りたいトキはいつですか?

2012/2/18

時をかける少女 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : KADOKAWA
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:ツガノガク原作 価格:540円

※最新の価格はストアでご確認ください。

唐突ですが皆さんは体調が悪くなった時、それ以外の時でも良いのですが、超能力みたいなことができたらいいなと思うことはありませんか? もしできたら体調崩してもすぐに回復できるのに! なんて思ってしまうことが私はあります。

さて、今回紹介する作品は「時をかける少女」。タイトルの通り主人公である和子が時を駆け廻ります。和子はラベンダーの匂いを嗅いでから能力が現れるようになり、その能力こそが“時間跳躍”“タイムリープ”と呼ばれる時間を行ったり来たりできる能力なのです。

私はもう時間跳躍ができるようになったら過去に戻りたい! ああすればよかった、こうしておけばよかった、などの“たられば”が多いので、和子がうらやましかったのです。でも、和子は時間跳躍を私的に使うわけではなく、誰かのために使う綺麗な心を持っています。特に和子はおばあちゃんが大好きだったのですが、おばあちゃんの最後の写真には笑顔がなかったのです。どうしても会いたい、元気を出してほしいという強い気持ち、優しさと純粋さにあふれています。

時間跳躍は過去や未来まで飛んでいけるのでいいことばかりな気がしてしまいますが、決してそうではありません。もし過去に飛んでそこの時代に干渉してしまえば、現代にまで変化が起こる可能性があるからです。和子は優しい少女故に苦悩するのです。和子の目の前で友人が傷つきました。それを何とか回避しようと時間跳躍を使って戻り、友人は何とか傷つかなくて済みました。しかし、それと引き換えに今度は他の人が傷ついてしまうのです。時間跳躍ができてしまうからこその葛藤や悩みを経験しながら成長していく姿に心を打たれます。

そういえばこんなことがあったな~と過去の思い出に浸りながら、また人はこうやって成長するのだな~と感じながら読んでいただきたい作品です。


ある匂いを嗅いだことにより…

大好きなおばあちゃんとの思い出は今もずっと憶えている

日常の中で少しずつ変化が起こり始める

自分が時間跳躍できることを認識する