世界に伝えたいお茶のミラクル 最強・東京日本茶ガイド

食・料理

2017/12/2

『TOKYO ARTRIP』(美術出版社)

 外国人旅行者で賑わう街、東京。2020年のオリンピックを控え、世界各国の方々を「日本らしい場所」に案内する機会はますます増えてきそうだが、そんな時ぜひ参考にしてほしいのが『TOKYO ARTRIP』(美術出版社)。東京を日本文化、アート&デザインを切り口に紹介する1冊1テーマのガイドブック・シリーズだ。

 デザインがおしゃれ、ハンディサイズで持ち運びに便利、専門家による監修なので最新でいてひねりがある、そして何よりすべて英文翻訳つき!

 本書『日本茶 JAPANESE GREEN TEA』はその第1弾。日本茶インストラクターで二級建築士の柳本あかね、日本茶ソムリエの和多田喜、日本茶インストラクターのブレケル・オスカル、一保堂茶舗・東京丸の内店という3人と1店舗が推薦する「東京での日本茶遊び」おすすめスポット。その一部を紹介しよう。

■訪ね、味わい、学び、買う 東京は日本茶ワンダーランド

 ニホンチャってナンデスカ? の初心者さんにおすすめなのが目黒の「八雲茶寮」。昭和の個人宅をスタイリッシュに改築したモダンで厳かなたたずまい。中に入れば炉と釜のある大きなテーブルを囲むように椅子が配され、そこはまさに「現代の茶室」だ。お茶の他に朝はお粥や白飯、昼は懐石料理、午後は和菓子なども楽しめる。

 もっと気軽な「和カフェ」の雰囲気を楽しみたければ、表参道の「茶茶の間」。ブレンドしない単一産地・単一品種にこだわった日本茶葉が常時30種ほど用意され、日本茶ソムリエが1煎目は氷水でエッセンスを、2煎目はお湯で渋みを、3煎目は冷水で香りを…など、それぞれの個性を最大限に引き出す淹れ方で提供してくれる。

 近くには「櫻井焙茶研究所」があり、こちらは専用の焙煎機(ガラス越しに見ることが出来る)でお茶のロースト(焙煎)が行われ、日本各地の茶葉が研究しつくされた塩梅でブレンドされる。お茶をベースにした「茶酒」も。研究所だが、もちろん喫茶可。

 一方でフランス人オーナー、ステファン・ダントンさんの「おちゃらか」(日本橋)はフレーバー茶専門。夏みかん、桃など50種ほど楽しめる。フレーバー茶は味のバラエティが豊かなのはもちろん、見た目にも可愛らしくお土産にもってこい。

 さらに、東京の玄関口という立地と、試飲してから購入できる「一保堂茶舗 東京丸の内店」はとても便利。パッケージが個性的な「うおがし銘茶 茶・銀座」、無農薬茶にこだわった「ナカムラ・ティー・ライフ・ストア」(蔵前)も日本茶を買うなら一度は訪ねてみたい。

 文章はすべて日本語と英語で記載されているので、お茶好きはもちろん、通訳ボランティア、ギフトにもおすすめの一冊。あなたもぜひ手にとって、そして出掛けてみて。

文=青柳寧子