シリーズ累計15万部突破!? 楽しく学べて、覚えやすい! スマホゲーム「モンスト」で歴史を勉強!?

エンタメ

2017/12/15

『モンスターストライクで覚える 伝説の英雄』(XFLAGスタジオ、鈴木悠介:監修/日本文芸社)

 好きな人のことは何でも知りたい。そう思ったことはないだろうか。どんな趣味を持っているのか、どんなことで笑うのか、好きな映画や音楽、本、マンガ、アニメなどなど。知りたいことは数知れず。

 ここで重要になるのが「やらなければいけない」という感覚がないことだ。好きな人のことを知りたいという気持ちに義務感はないはず。だから、気が済むまでどんどん知りたくなるもの。もちろん、相手が嫌がっていればやめなければいけないが…。

 上記では好きな人を例に挙げたが、好きなことであれば知りたい欲求は抑えられない。例えば、アニメが好きであれば、ストーリーの背景やキャラクターの詳細な設定、演じている声優、アニメを作ったスタッフ陣、原作の作者などを自然と知りたくなってしまう。そして、興味のないものと比べると驚くほど頭に入ってくる。

 私がここで伝えたいのはゲームの有用性だ。勉強を阻害するものとして、しばしば取り上げられるゲームだが、ゲームで学べることも多い。私自身、ゲームを通して漢字や言葉を知り、現在の語彙の礎を築いているし、「南東」「北西」といった8方位を学んだ。子どもに対する求心力があるゲームをうまく使えば、どんな参考書よりも楽しく、ワクワクする、わかりやすい教材になるはず。

 そこで、本日紹介したいのは『モンスターストライクで覚える 伝説の英雄』(XFLAG TM スタジオ、鈴木悠介:監修/日本文芸社)だ。人気スマホゲーム「モンスターストライク」(以下、モンスト)の登場キャラを解説する一冊なのだが、そもそもモンストのキャラは歴史上の人物や神話、文学作品の人物などがモデルとなっている。つまり、モンストのキャラを知ることで、歴史の勉強ができ、一般教養が身に付くのだ。

 仕事の関係で現役の小中学生と話す機会が多いのだが、子ども同士の会話で「イザナギ」「アマテラス」といった日本の神々の名前や、「ミカエル」「ガブリエル」など正直よくわからない西洋の天使の名前を口にする姿を見たことがある。「イザナギやミカエルをなぜすでに知っているんだ? ゲームの影響なのかも!?」と思ったものだ。

 モンストキャラの解説本は「日本の神々」「日本の武将」「天使と悪魔」が刊行されている。新たに出版された本書はアーサー王物語や三銃士、千夜一夜物語、世界史に登場する偉人など「伝説の英雄」がテーマだ。すでにシリーズ累計15万部を記録している。

 私はモンストをプレイしたことがない。しかし、聖剣エクスカリバーや円卓の騎士が登場するアーサー王物語は以前から興味を持っていたので、楽しんで読むことができた。もし、モンストプレイヤーが本書を読めば、さらに楽しく読み進めることができるはずだ。

 そして、何よりも取っつきやすい。一からアーサー王物語を読もうとすれば、時間もかかるし、根気も必要。だが、わかりやすい人物相関図が描かれ、物語の大まかな流れがわかるのでスラスラ読める。そのうえ、可愛くもカッコイイキャラを眺めているだけでも楽しい。詳しく知りたい場合は別途勉強を進める、という入門書のような使い方がピッタリだろう。

 ゲームは面白い。子どもだけでなく、大の大人でもゲームに熱中して“廃人”となってしまう人がいるほどだ。必要なのは「ゲームなんて」と弾圧するのではなく、共存することではないだろうか。子どもを持つ親御さんであれば、「1日1時間」「公共の場は控える」などのルールを作り、ゲームをきっかけに会話をしてほしい。

文=冴島友貴