舞妓の奥深い世界、そして、伝説の舞妓・咲也の生き様、とくとご覧あれっ!

2012/2/17

紅匂ふ (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:岩崎峰子 価格:432円

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昔、舞妓さんになりたかった渡部由佳です! 今回はそんな憧れの舞妓さんが主人公のお話☆

「百年に一度の逸材」と言われ、幼い頃から置屋に入り、後に祇園一の舞妓になった咲也(さくや)の半生を描いたこの作品。原案は、かつて祇園の名妓だった岩崎峰子(現在、岩崎究香)さんの小説『芸子峰子の花いくさ』。漫画は『あさきゆめみし』や『はいからさんが通る』で有名な大和和紀さんが手掛けています。

大和和紀さんというと、『はいからさんが通る』の紅緒や、『ヨコハマ物語』の万里子など、元気でじゃじゃ馬な女の子が主人公というイメージが強かったのですが、この作品「咲也」は違いました。根暗で人見知り。人前に出るのが苦手で、嫌なことがあるたびに押入れに隠れてしまう内気な性格…。舞妓を目指したのも両親のためだったりと、少女マンガらしい「夢にキラめけ☆」な話をなんとなく期待していた私は、ちょっとビックリでした。

だけど、実在の人物がモデルなだけあって、読み応えは抜群! 舞妓になるまでの厳しい稽古や、周りからの嫉妬、女の戦い。舞妓になってから祇園一になるまでの並々ならぬ努力や、役者・中川竜吾との切ない恋などなど、まさに波乱万丈! 舞妓の華やかな世界とその裏側が余すところなく描かれていて、頭から終わりまで内容びっしりです。

また、咲也の生きざまがかっこよかった! プライド高く、仕事に生きた女性という感じ。内気な性格ではあるけど、物をはっきりと言える咲也なので、先輩からいじめにあっても立ち向かったり、色目を使ってくるお客に対してガツンと言ってやったり…! 女の世界のドロっとした部分が描かれている作品だけれど、咲也の男気あふれる性格のおかげで爽快に読めた気がします。

台詞が京都弁だったり、舞妓の生活や祇園の風習がわかったりと、そこも読んでいて楽しい部分でした。大和和紀さんが好きな人、舞妓の世界が好きな人に特にオススメな、読み応え充分な作品です。


この最初の1ページでグッと世界に引き込まれました

舞妓衣装や舞がキレイに描かれています

嫉妬は怖い…

痴漢行為は絶対に許しませんっ!!

役者・中川竜吾との恋愛も読みどころ

咲也の恋だけじゃなく、先輩舞妓・ゆり香さんの恋も切なくて必見です (C)大和和紀/講談社