ローカル遊園地の立て直しに“強制参加”、権力をもってつぶしにかかる強敵と対峙!「甘ブリ」同様、胸がアツくなるお仕事小説『オズの世界』

文芸・カルチャー

公開日:2017/12/24



 コミカライズやテレビアニメ化もされた富士見ファンタジア文庫の人気ライトノベル「甘ブリ」こと、『甘城ブリリアントパーク』(以下、「甘ブリ」)。この作品が好きな人にぜひ読んでほしいのが、『オズの世界』という文芸作品です。

「甘ブリ」は謎の転校生(美少女)に銃で脅されて、半ば強制的に潰れかけたテーマパークの再建を託されますが、『オズの世界』も会社の強引な異動のせいで、“強制参加”させられたローカル遊園地の立て直しに奮闘するお話です。

 憧れのテーマパークで働く夢が破れたものの、接客には自信がある!とホテルに入社した主人公、久留美。
 心機一転がんばるぞ~という意気込みはローカル遊園地への転勤で空振りに…という残念な流れから『オズの世界』は始まります。

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 来場者が少なくガランとした園内。手入れの行き届いていないベンチ。
 憧れのテーマパークとの格差に愕然とする久瑠美。

 それでも知恵を絞り、汗を流し、遊園地を盛り上げるために努力をつづけるのですが、そんな彼女の頑張りは理不尽な上司によって踏みにじられます。
 やりがいを感じ始めた仕事を取り上げられ、ボロボロになった彼女を救うのは地道に築いた同僚との信頼関係と仕事への情熱!最後までドキドキハラハラが止まらない、新米社員の成長記には働く上で大切なことがたくさん詰まっています。

■『オズの世界
出版社:集英社
著者:小森陽一


■『甘城ブリリアントパーク
出版社:KADOKAWA/富士見ファンタジア文庫
著者:賀東招二
イラスト:なかじまゆか


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