部屋も人生の悩みもキレイサッパリ! 誰もが輝き出す「そうじ力」って?

暮らし

公開日:2017/12/27

『幸運を呼び込む「そうじ力」の魔法(だいわ文庫)』(舛田光洋/大和書房)

 今年もあれよあれよと12月。年末はすぐそこだ。日常、さまざまなシーンで「年内でお願いしたい」とか「今年のうちに」という言葉で、期限に“巻き”を要求されることも増えてきた。忙殺されそうな日々を、元気に乗り越えるには、食事や睡眠など、自宅で休息することが重要なことは言うまでもない。

 慌ただしい一日を終え、疲れて帰宅したとする。さて、あなたの家や部屋は、明日への活力を養える“くつろぎの清潔な空間”として、キープできているだろうか。

『幸運を呼び込む「そうじ力」の魔法(だいわ文庫)』(舛田光洋/大和書房)は、まず「あなたの部屋はあなた自身です」と言い切る。それは、著者の半生や、ハウスクリーニング業の著者が訪問した数々の家庭での経験に基づくものだ。

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 ハウスクリーニングを呼ぶ目的が、これからも家族が安らげる空間を“維持するため”の「キレイな」家の住人には「幸福感」があるという。一方、汚れがひどく、どうしようもなくなってお呼びがかかるような家は「家庭状況が悪化していることは一目瞭然」とのこと。著者は住人による目の前での罵り合い、壁にこぶしの跡も目撃したことがあるそうだ。穏やかな家庭からは程遠い、非常に殺伐とした空間イメージが浮かぶ。このように、部屋の状態とそこに住む人の精神状態は大きく関連していることがわかる。部屋が荒れることで、家族や自分に不幸が連鎖していき、精神的なダメージにまで繋がっていく怖さ。実は、著者自身も自らの人生を振り返り「人生のどん底」時代は、ゴミ屋敷だったと告白している。できれば、そんな「マイナス」の状況は避けたい。

 では、人生を好転させていくためには、どうすればいいのか。著者の舛田氏は、「心とそうじ」の研究により“運勢好転ツール「そうじ力」”を自ら開発。今では「そうじ力シリーズ」の数々の著書を執筆、国内外で講演会や企業研修を行うなど活躍を続けている。

 舛田氏は「マイナスを取り除くそうじ力の流れ」として、次の5つの行動ステップを示し、この番号順でのキレイな空間づくりを提案する。

(1)換気
(2)捨てる
(3)ヨゴレ取り
(4)整理整頓
(5)炒り塩

 例えば、(3)ヨゴレ取りについて。掃除が苦手な人にとっては「ヨゴレ取り」と聞くだけで、もしかすると、過去の掃除の大変さを思い出し、この時点で、億劫だな、面倒だな、と感じるかもしれない。だが、その思考は取り払って読み進めてほしい。著者は2つの効果を挙げる。

ヨゴレ取りの効果(1) ストレス、カンタンリセット
ヨゴレ取りの効果(2) 問題の原因がわかり解決できる

 効果(1)は「ストレスや疲れをリセット」したいときに、家や部屋のどこかしら1か所でいいので、ヨゴレを落とすことだそう。ポイントは「無心」で取り組むこと。そうすると、ヨゴレ取りをしながら、ストレスや疲れの原因を同時に考えることはできないので、ストレスにとらわれている自分と距離を置くことができる。無心でのヨゴレ取りによって、気持ちがサッパリしてくるそう。そして「その延長にあらわれてくる効果」が効果(2)となり、「悩みや問題の原因が見えてくる」というプロセスをたどるそうだ。また、ヨゴレ取りを家のどこから始めればいいか、わからない人のために、例えば玄関、キッチンといった優先順位を決め、細分化を図るなどのアドバイスもしている。

 本書の中盤から後半にかけては「汚れている場所によって、あなたの問題点が見えてきます」「身のまわりをキレイにして強運になる」「21日パワー法」などのテーマで無理なく誰でも「そうじ力」を発揮できる方法が紹介されている。さらに「そうじ力」によって、実際に人生を好転させた体験談も随所に織り込んであるので、大掃除に向けてモチベーションが上がる一冊であり、今度こそは挫折しない「快適な空間づくり」に取り組めそうだ。

「そうじ力」を身に付けて、来年こそ、輝き出す人生を。

※本書は2006年3月刊行『「そうじ力」であなたが輝く!』を改題、再編集により文庫化したもの。

文=小林みさえ