女の子だってエロいことを考える…。ピュアゆえに、“性”に振り回される女子高生を『あの花』『心が叫びたがってるんだ。』の岡田麿里が描きだす!

アニメ・マンガ

2018/1/13


官能小説を朗読し、語り合うことを楽しみにしている文芸部メンバー。性はあくまでも芸術として鑑賞するもので、自分たちの身近にあってはならない、はずだった。

しかし、“死ぬまでにしたいこと”が話題となったある日、部員・新菜の口から出た一言 は少女たちを大いに揺さぶり、いやおうなく性を直視させることになる。

小説家デビューを目指す本郷は、執筆には自身の“体験”が不可欠と考え、文芸部顧問の教師に迫る。

和紗は、幼馴染(♂)のとある行為を目撃してしまい、大混乱に陥る。
弟のように可愛かった彼も、いつのまにか変わってしまったのか?

恋とは、愛とは。悩みに悩んだ和紗は、ひとつの結論にたどりつく!?
※えす(S)い(E)ばつ(X)は、作中の文芸部員たちによる造語

 思春期と性というと、男の子の拗らせた妄想に目が行きがちですが、女の子だって、そりゃぁ、色々考えたり妄想したりするものです。
「興味はあるけれど、よくわからないし、怖い」そんな彼女たちの気持ちをストレートに、そして繊細に描いているのが本作で、原作は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』の岡田麿里さんです。

 舞台となる文芸部のメンバーは、官能小説をドキドキしながら楽しんでいる一方で、性に奔放な同級生たちを蔑んだりもしている。
 なのだけれど、周囲の男の子との間に恋らしき感情が生まれたり、幼馴染の男の子の成長にドキリとしたりする中で、“自分と性”を考えざるをえない瞬間はやってくる。

 自分たちだけに通じるセックスの別称を考えてみたり、エロDVD(実際はブルーレイ!)を発見してしまった時の狼狽など、ピュアゆえの彼女たちの迷走ぶりは、大人から見れば笑ってしまうようなことなのだけれど、きっと誰もが通った道です。
 なんだか懐かしいような気持ちにもなって、共感してしまいます。

 子供以上大人未満な少女たちの心情を時にコミカルに、時にシリアスに描き出す物語展開はさすがの一言です。



荒ぶる季節の乙女どもよ。
レーベル:別冊少年マガジン
出版社:講談社
原作:岡田麿里
著:絵本奈央
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(C)岡田麿里・絵本奈央/講談社