悪運気を逆手にとって人生を大きく変える! 新しい自分にステージアップできる「裏運気」の過ごし方

占い

更新日:2018/3/22

ゲッターズ飯田の裏運気の超え方』(ゲッターズ飯田/朝日新聞出版)

 人生には、なぜかパッとしない時期が訪れる。がんばっているのに、やることなすこと裏目に出たり、アクシデントが多発したり、特に悪いことが起きたわけでもないのに、気持ちが冴えない日々が続いたり…。

 そうなると、「今、運気が良くない時期なのでは?」と落ち込んだりもするだろう。ヘタをすると、現状を打開できないまま、もんもんとして時間だけが過ぎてしまう。では、ツイてない時期には、なすすべがないのだろうか?

 誰もがぶち当たるこの疑問に、明快に答えてくれるのが『ゲッターズ飯田の裏運気の超え方』(ゲッターズ飯田/朝日新聞出版)。芸能界最強の占い師と呼ばれる著者が“悪い運気の消し方をぜんぶ教えます”と、ツキのない状態を最大限に活かす方法を伝授。いわゆる、悪運・不運に対して、実は自分がステージアップできる時期であり、無敵の自分をつくるきっかけになる、と明かしている。というのも、著者自身が長年、自らの悪運気について探求してきたからだ。

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「運気とは欲望の周期。どんな運気の時も、生きることを面白がった方がいい」「どんな出来事も捉え方次第で面白くも楽しくもなる」と思い至ったという。

 その前提にあるのが、運気を良い悪いで捉え過ぎず、単に「表と裏がある」と考え、有意義な解釈をすること。人には、必ず「いいとき」「悪いとき」があり、「悪いとき」をどう乗り越えるかで人生が変わるというのが、著者の持論だ。

 運気が表の時期となる「表運気」とは、自分らしくいられて、好きなことを楽しむと輝ける時期。これが、一般的な「運のいい時期」にあたる。

 その逆の「裏運気」は、それまで抱いていた欲望が変わり、「裏の自分」を知ることになる時期。裏の自分とは“新たな自分の側面”を指し、決して裏で何かを操るような腹黒い自分になるわけではないので、ご安心を!

 そんな裏の自分が顔を出すことにより、何かに挑戦してみたくなり、その結果、うまくいったりするので、裏運気の時にどれだけ良い変化を起こせたかが、その後の人生を左右するそうだ。

 しかし問題は、この時期、別の自分が出てくることで、「いつものあなたらしくない」と周囲の風当たりが強くなること。その軋轢(あつれき)が成長のかてとなり、ひと回りもふた回りも大きな自分になれることに、裏運気ならではのメリットがある。

「裏運気はかなり面白い時期です。この時期に何かをつかむ人や生き方が変わることもある。いずれ、こんないい時期だったと考え方が変わるでしょう」

と語る著者も、実は裏運気の真っ最中なのだとか。

 この本では、裏運気に隠された意外なメリット・デメリットをあますことなく挙げながら、いかにプラスに転じさせるかを詳しくアドバイスしている。日常で陥りがちなケースをあげ、「どう対処すればいいのか?」「なぜ、そうしてはいけないのか?」もシビアに解説。さすがは“進化し続ける占い師”と言われるだけあって、生ぬるさはない。

 特に、恋愛や結婚、仕事や転職、引越しや家の購入、経済面など、裏運気で人生の決断を迫られる場合の判断の指針は、不安な気持ちを払拭してくれるだろう。

 最後の章で紹介するのは、表運気と裏運気の時の自分の傾向が分かる「五星三心占い」。「イルカ」「カメレオン」「時計」「鳳凰」など、6タイプの星のどれにあてはまるかが、簡単に調べられる。それを基に、「2088年までの裏運気の時期」が判明するしくみだ。

 悪運・不運を嘆いているだけでは、何も変わらない。忌まわしき状況の渦中にいるという捉え方を変えて、最適な対処で幸運の波に乗りたい人は、この本は必読の書と言える。

 裏運気を機動力にできれば、何が起きても動じない無敵の自分と出会えるだろう。

文=星野ユリカ