ちょっとした工夫で終電帰宅とおさらば!?『今から1時間早く仕事が終わる習慣』

ビジネス

2018/1/9

『今から1時間早く仕事が終わる習慣』(沢渡あまね/PHP研究所)

 仕事が終わらない――毎日のように終電ギリギリ。終電に間に合わなければ職場で一夜を過ごすこともザラだった。

 私のように仕事がなかなか終わらない、そう嘆くビジネスパーソンは少なくない。しかし、いつも定時に帰るという羨ましい人がいるのも事実。しかも、早く帰っているのに仕事のミスは少なく、周囲の評価が高く、信頼が厚い。「そもそも生まれ持ったスペックが違う」と失望してしまうものだ。

 まだ諦めるのは早い。仕事を素早く終わらせることができ、成果を上げることができる方法があるなら知りたくはないだろうか? そんな魔法のような方法のカギは「仕事の主導権を握ること」。『今から1時間早く仕事が終わる習慣』(沢渡あまね/PHP研究所)には主導権を得るためのアドバイスが事細かに記されている。具体的な行動習慣は以下の7つだ。

(1)仕事の進捗と、自分が置かれている「現在地」を知っている
(2)先読みして行動している
(3)相手と瞬時に意識を合わせている
(4)何が問題かを適切にとらえ、無駄な動きをしない
(5)率先してテキパキさばいている
(6)仕事の進め方の「勝ちパターン」を持っている
(7)早帰りが許されるキャラクターを作っている

 これらを全て完璧に実践するのは難しい。まずは、どれか一つを試してみるのがいいだろう。そして、一つが自然とできるようになったら、もう一つ。また、もう一つと徐々に増やしていけば、終電帰宅ループから脱出できるはずだ。

 それでは、これから行動習慣の5つ目である「率先してテキパキさばいている」を詳しく紹介したい。

 本書では初めに付箋を使用して、その日の仕事内容を書き出すというアドバイスが述べられている。付箋でタスク管理するやり方は、あまり目新しさを感じない。確かに、タスクがどれくらい残っているか、完了ごとに付箋を捨てる達成感はゲーム感覚で楽しめる。しかし、仕事が速くなったという実感は得られなかった。

 そこで、やり方をひと工夫。ただ仕事を付箋で並べるだけでなく、分類をするのだ。適当な紙に「すぐやる」「今日中」「今週中」「いつかやる」と四分割し、付箋を一つずつどれに当てはまるか分類すべきだという。

 さらに、付箋は周囲に状況を伝えることができるというメリットもある。付箋がたくさん貼ってあれば、上司・同僚に頻繁に状況を説明する必要がない。また視覚的に整理されているので、急に仕事を振られても、引き受けることが可能か否か判断も素早くできる。

 そして、テキパキ仕事をさばくためには、すきま時間を無駄にしないことも大切だ。ちょっとした移動時間や予定がキャンセルになって空いた時間など、突発的なすきま時間はついボーっとしがち。そんな時は、分類した「いつかやる」付箋に取り掛かるチャンスなのだとか。付箋に書き溜めておけば、頭から抜けがちな「いつかやる」仕事もすぐに実行可能。このように時間を有効活用すれば、仕事も早く終わるはずだ。

 他にも「会議は率先して仕切る」「トラブルを恒久対処と暫定対処に切り分ける」など、仕事をこなすテクニックが記載されている。これ以外の行動習慣もチェックすべし!

 帰宅時間が遅くなってしまうことは死活問題。定年退職まで何十年もそのままでは、膨大な時間を無駄に消費してしまう。そして、時間だけではない。疲れが溜まってしまい、身体を壊してしまう危険性もあるのだ。かけがえのない時間・身体を守るためにも、より良い働き方を目指そうではないか。

文=冴島友貴