『キングダム』李牧、『からかい上手の高木さん』高木さん…罠にハメられたい! 魅力あふれる“天才的策士キャラクター”たち

マンガ

公開日:2018/1/13

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾ら、元SMAPの3人組が、AbemaTVで『72時間ホンネテレビ』を大成功させたのは、皆さんご存じの通り。さらに、SMAPとして就任していたパラリンピックの公式サポーターも、解散とともに一度は降板しましたが、このたびめでたくこの3人が起用されることが発表されました。さらにさらに、香取慎吾さんと稲垣吾郎さんのお2人は、サントリーのオールフリーの新CMに起用され、SMAP時代にも引けをとらないほどの活躍っぷりです。

 これもひとえに、個々が培ってきた人気の賜物です。しかし、単純な人気だけで渡っていけるほど芸能界は甘くはありません。この成功には、彼らを支え続けたマネージャー、I女史の存在が大きく関係しています。

 SMAP解散騒動の際に、主要人物として各メディアで取り沙汰されたこともあり、もはや裏方とはいえないくらいの知名度を得たIマネージャー。SMAP解散後は、前述した3人のマネージャーとして再び手腕を発揮しています。その実績は上述した通りです。

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 主役を輝かせるのは、最強の裏方がいてこそ。それも、「絶対に勝てる」戦略が練れる人でなければならないということをハッキリ示してくれました。Iマネージャーがビジネス本を書けば、即ベストセラーになるんでしょうね、きっと。

 でも、当分そんな予定はなさそうなので(いや、わかりませんが)、せめて漫画の登場人物から学ぼうじゃありませんか。知略を巡らす、魅力的な策士をピックアップしました!

■『キングダム』李牧

『キングダム』(原泰久/集英社)

 策士がいっぱい出てくる漫画といえば、やはり『キングダム』でしょう。戦争漫画なので作中、様々なタイプの策士が登場します。その中でもNo. 1の呼び声高いのが李牧です。主人公・信と敵対する、趙国の武将であり知将。涼し気な外見そのままに、涼やかに敵を翻弄し、さくっと壊滅させます。作中、最大の敵ともいえる存在です。

 チャート上ではやや「悪」寄りにしてみました。戦争は各々の主義主張のもとに戦っているので、本来であれば正義も悪もないのですが、味方をも欺きそうな目つきをしているので、期待を込めて悪寄りです。

■『GIANT KILLING』達海猛

『GIANT KILLING』(ツジトモ、綱本将也/講談社)

 サッカー漫画からはこの方、達海猛がエントリーです。「サッカーは騙し合いのスポーツ」を信条としており、実力のないクラブチームでも、巧妙な策略を用いて勝利へと導きます。『GIANT KILLING(番狂わせ)』を、リアルにやってのけるのが、この達海監督なのです。

 普段は飄々としていて、何を考えているのかいまいちわかりませんが、試合になると一変。徹底的なゲームメイクで、対戦相手を揺さぶりまくります。このギャップも彼の魅力の一つです。

■『からかい上手の高木さん』高木さん

『からかい上手の高木さん』(山本崇一朗/小学館)

 中学生とは思えない駆け引きを用いる最強のヒロイン、高木さん。あの手この手でからかいまくり、主人公の西片を手玉に取ります。相当、行動心理学を勉強しているに違いありません。この年でこれだけの恋愛偏差値を持っているなんて、末恐ろしいですよね。でも、安心してください。高木さんのこの才能は、西片限定で発動するのです。ほかの男子には目もくれません。かわいいは正義です。

■ほかにも色々、魅惑の策士たち

 ほかにも、『今際の国のアリス』の苣屋駿太郎や、『賭ケグルイ』の桃喰綺羅莉などなど、策士キャラはたくさんいます。多くは飄々としていて、感情を相手に悟られることなく作戦を立てることができるスマートタイプです。

 稀に、剛健で短絡的なキャラが見事な知略ファインプレーを見せることもあります。劇場版『ドラえもん』のジャイアンにそんなシーンがなかったでしょうか。確かあったような気がします。でもやっぱり、スマートな策士に私たちは魅せられちゃうんですよね。これが世の摂理です。

文=木綿ワカメ(清談社)