神社・お寺・教会のジュニア世代が送る日常の喜怒哀楽、のぞいてみませんか?

2012/2/23

さんすくみ (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:絹田村子 価格:432円

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お葬式や結婚式、行事などに応じて宗教を変えるのは日本人にとっては珍しくないこと。
その中でも特に馴染みが深いのは、神社・お寺・教会ですよね。しかし、こんなに身近な宗教でも、そこに勤める神主さんやお坊さんの生活はなかなか想像がつきにくくありませんか? この作品は、そんなちょっと堅いイメージのある「宗教法人の日常」を、コミカルに描いた親近感が湧くマンガです。

物語の舞台は、奈良。神主の息子・恭太郎(きょうたろう)、住職の息子・孝仁(たかひと)、牧師の息子・工(たくみ)、この絶妙な立場のお友達3人組の日常を描いたこの作品、主人公たちが神社・寺・教会の息子ということで、宗教ネタが満載でマメ知識が身につくことは大前提として、最大の魅力は何といっても“異なる信仰を持つ者同士を友人関係にした設定”と“キャラクターの個性の豊かさ”です。

この単純だけどありそうでなかった設定は、想像できない部分が多いからこそ、この3団体が揃うだけで面白いことが起きるんじゃないかと期待がふくらみます。付け加えてそれぞれがジュニア世代ということで、20代前半の年頃の青年たちの悩みにしてはシビア過ぎる「嫁さがし」や「跡継ぎ問題」。家柄のこともあってなかなか彼女さえできない状況は涙ぐましいことこの上ないです! しかし人の不幸は蜜の味…だから面白い(笑)

続いての魅力“キャラクターの個性の豊かさ“については主人公を代表して、恭太郎にスポットを当ててみましょう。

彼は神主の息子なのに幸薄(表情から体から幸薄オーラを放っている)、ワインのつまみに和三盆を持参する超甘党でマイペースの能天気。この最強のキャラクターに引けを取らない残りの2人をはじめとする彼らの家族、そして特に女性たちがスゴイ。

鬼のように怖い恭太郎の母も含め本書に登場する女性キャラクターは強烈です! 1巻での恭太郎の家の神社の御神木に縁結びのパワーがあるという噂を聞きつけた女の子たちの「御神木争奪戦」が怖い。

書籍では1~3巻まで出版されているのですが、数々の女性に振り回され、このままではいつか女性不信に陥るのではないかと心配になるほどです。2巻3巻とエスカレートしていく「女難」にはぜひ注目して下さい!

難しい世界観もなく男女問わず気軽に楽しめる内容なので、宗教に興味のある方にも、ただクスッと笑って癒されたい方にも、オススメのマンガです!


超甘党でヘタレの神社の息子、恭太郎

お寺の跡取りなのにおばけが大の苦手、孝仁

黒魔術やスプラッターが大好きな教会の息子、工

彼らの周りには強烈な女性がいっぱい(こちらは恭太郎君の母)

時として可愛い女の子も鬼のように豹変します…! (C)絹田村子/小学館